秋ヒラメの大物を狙って22日、日本海余市沖に出掛けた。晴れ、風は強く、波1・5メートル。水深47~50メートルの深場を狙うと、50センチ級を中心に60センチオーバーも交じって釣れた。

午前5時、余市漁港からシーランチ(加藤正樹船長、【電話】090・3898・5438)に10人が乗船し、前浜よりも1時間ほどの沖の深場へ向かった。ヒラメ用仕掛けにバケ600グラム。この日は強風が吹いてくる方向に船首を合わせ、潮の流れを見極めるという、いわゆる片流しで狙った。それでも船の流れが急で、底を確かめるのにも苦労するほど。加藤船長の懸命な操船により、なんとか底から2、3メートル上げて竿(さお)を振ることができた。その後も風は収まらなかったものの、ベタ底や底から5メートル上の層でも50センチ級を中心にぽつりぽつりと釣れた。ポイントによっては数人がほぼ同時に釣れることもあり、隣同士でタモを入れ合うなど、和気あいあいの釣行が続いた。

秋シーズン本番とあって40センチ級は数匹と少なく、60センチを超える大物も上がった。このサイズともなると引きは強烈で竿先が大きくしなった。特に身が厚く、脂乗りも上々で、刺し身で食べれば満足いくこと請け合い。それだけに、周辺の海域には多くの遊漁船が定員いっぱいの釣り客を乗せて出漁していた。

沖上がりは午前11時。1人当たりの釣果は47~65センチが1~10匹。キャップの色や竿の振り方などで差が出たようだ。他にマゾイとアブラコが船中数匹交じった。

加藤船長は「今後も型、数とも期待できるうえ、水温が低くなれば味も良好になる」と話していた。【リポーター・竹鼻雅己=65】