日高管内えりも町の広尾沖に10日、ヤナギノマイやアオゾイなど五目を狙って出掛けた。晴れ、風は弱く、波1メートル。当初は、えりも沖に出漁する予定だったが、西風が強く断念。場所を変更したことが功を奏し、特大クーラーを満杯にするほどの大漁となった。

午前5時、目黒漁港から芳陽丸(小栗継男船長、【電話】090・1644・5923)に9人が乗船、1時間ほどの沖に向かった。胴突き仕掛けにオモリ300号。餌は赤イカを使用。水深は105~110メートル。

ポイントに到着して仕掛けを下ろすと、すぐにアタリがあった。しかし、大型アオゾイは単発、ヤナギノマイも2、3匹掛かる程度で後が続かない。群れは薄いと判断し、場所を移動した。

中盤からは一転、食いが活発になった。広範囲に散っていた魚が潮の流れなどで1カ所に密集したようで、針数が付くことも。ただ、根が多い海域だけに、仕掛けを底から2、3メートル上に固定しないと根掛かりした。

魚の中には浮いているものもあり、大型ヤナギノマイの群れやアオゾイの姿が確認できた。群れが薄いと仕掛けによって釣果に差があり、反対に濃いと仕掛けに関係なく、餌を付けなくても釣れた。

後半はべた凪で、ヤナギノマイを中心に次々に上がった。そうした中、札幌市から参加した杉山繁さんはアオゾイの53センチと55センチの大物を釣り上げ満面の笑み。他にも、大型ヤナギノマイを数釣っていた。

沖上がりは午前11時30分。1人当たりの釣果は、28~40センチのヤナギノマイ70~100匹、45~55センチのアオゾイ3~10匹、60~85センチのマダラ3~6匹。他にサバ、アブラコ、スケトウが船中数匹交じった。全員が50センチオーバーのアオゾイを上げ、重いクーラーを自家用車に運ぶのに苦労していた。

小栗船長は「大型のヤナギノマイやアオゾイは、今後も期待できる」と話していた。【リポーター・竹鼻雅己=65】