サクラマスの魚影が濃くなった積丹方面に2日連続で出掛けた。18日は条件に恵まれたものの、ホッケの猛攻もあって釣果が伸びなかった。19日は一転、シケの中で5キロ近い大物が複数上がった。

初日の午前5時30分、古平漁港から第8宝勝丸(本間弘幸船長、【電話】090・6263・3019)に7人が乗船、40分ほどの沖へ向かった。サクラマス用シャクリ、ジグ。水深は35~40メートル。

釣りタナは10~15メートルと浅く、全員がシャクリやジグで狙った。しかし、小型のホッケがしつこく絡んできて、思惑通りにはいかなかった。それでも、粘り強く竿(さお)を振ると本命のアタリがあり、単発ながら1~1・5キロサイズが上がった。その後、2・9キロの大型が強い引きとともに釣れたが、全体的に食いは渋く、巻き上げる途中で針から外れることも多かった。

2日目は午前6時、幌武意漁港から第38浜丸(長内春樹船長、【電話】090・3116・6970)に4人が乗船し、1時間ほどの余別沖~無線塔沖へ向かった。水深は40~50メートル。

余別沖では強風と高波の影響もあって釣れなかったため、積丹岬沖~無線塔沖に移動。しばらくすると、待望の1匹目がヒット。続いてガツンと強烈な引きがあり、ラインが出ていった。リールを巻いては解放すること数十分。やっとのことで4キロ後半を取り込んだ。

これをきっかけに、特大サイズが続けざまに上がった。4・6キロと4・8キロはアワビの貝を張った仕掛けに、4・7キロと4・9キロは市販の光沢のある仕掛けに食い付いた。

両日とも沖上がりは午前11時30分。1人当たりの釣果はサクラマスが数匹程度。周辺の海域では連日、大型サクラマスを狙って多くの遊漁船が出漁している。【リポーター・竹鼻雅己=66】