京都の人気河川・上桂川へ6月26日、友釣りに出掛けた。朝の穴場狙いは10匹止まりだったが、午後からは引き釣りで怒涛(どとう)の入れ掛かり。一時の強い雨で川が増水し、フィールドがリセットされる幸運に恵まれ、2時間ほどで20匹キープ。合わせて14~18センチを30匹追わせた。釣ったアユは香りが良く、美形ぞろいでコンディションも良好。今シーズンも期待できそうだ。【日刊FPC・堀内圭三】

解禁(6月21日)以降、釣り荒れ気味になっていたが恵みの雨でポイントがリセットされ、目前にサラ場が広がる夢心地を味わった。

入ったのは周山大橋下流のザラ瀬。正午すぎに一時的な豪雨があり、支流・弓削川からの出水も相まって水位が上がると、野アユの活性が一気に高まった。

瀬肩の真ん中に立ち、対岸から手前へジグザグに引きながら釣り下ると17センチ前後が次々に竿先を引き込んでいく。全体的に黄色い石が多いが、その中で黒っぽく見えるところを狙うと、まっ黄色な野アユが一発で追ってくる。流れに勢いが増すと、身切れのバラシも起こるが、ちらし針に交換するとキープ力が高まり、8連続の入れ掛かり。

時には目印を水につけ、オトリを上流へ泳がせたりしながら匹数を伸ばし、水位が落ち着くまでの2時間ほどの間に14~18センチを20匹追わせた。梅雨の強い雨が降ると濁って釣れなくなるリスクも多々あるが、一時的な増水は大歓迎。心が躍る楽しい釣りができた。

午前中は、穴場狙いで下流域の魚ケ渕と大滝の間(トロ瀬)を釣った。水深は1メートル弱。釣り方は背針を付けた引き釣り。ドラム缶ほどの大きな石が点在するポイントで、大石の横をタイトに引くことで追いを引き出した。さすがに入れ掛かりとはいかなかったが、時折、竿をひったくるアタリがきて午前10時~正午までに17センチ級を10匹追わせた。上桂川は中流域が人気だが、近年、下流域も釣果が上向いているので、お薦めですよ。

【今後の見通し】梅雨の雨が降り続き、川全体がリセットされれば面白くなる。アユが散らばり、活発な追いが期待できるだろう。友釣り専用期間は8月28日まで。

【問い合わせ】上桂川漁協(日刊銀鱗倶楽部加盟店)【電話】075・852・0134、テレフォンサービス同・855・0700。年券1万4100円(最近撮影した写真必要)、日券4500円(7月2日から販売)。漁協は水曜日が定休。

【交通】京都市内から約30分。国道162号を北へ。福王子交差点、高雄、京北トンネルを抜け、漁協へ。