管理釣り場の季節がやってきた!! 大型のニジマスが狙える兵庫・猪名川町にある「北田原ます釣り場」(日刊銀鱗倶楽部加盟店)へ5日、今シーズンの釣れ具合を見て回ろうと出掛けた。ルアー・フライ専用区ではフェザージグやスプーンなどで24~46センチを50匹も釣る人があった。エサ釣りでもベテランが長竿で40センチ級を食わせ、竿を満月に絞っていた。マスの食いは上々のようで期待大。寒気も忘れて良型とのやりとりを堪能する姿に、これからの本格シーズンが楽しみだなと感じた。【中村和嗣】

午前11時すぎ、釣り場に到着。状況は曇天で気温は10度。やや減水気味で濁りはなし。まずは大型の数釣りが楽しめる上流のルアー・フライ専用区へ向かった。すると藤田裕士さん(大阪市)が自作のフェザージグを底へ落とし、糸ふけをとってラインを張らず緩めずで巻きながら、竿先をわずかに上下する誘いで次々マスをヒットさせていた。

詳しく聞くと「微妙なラインのふけ具合でアタリ(食い上げ、食い込み)をとっているんです」。フッキングするまでの一連の動作をみせてもらったが、マスのわずかなバイトも見逃さない集中力、反射神経にびっくり。エリアフィッシングの奥の深さを感じた。

「ここはエリアが広く、マスが身を潜めるところがたくさんあるので、自作ルアーの試し釣りや腕を磨くにはもってこいなんです」と藤田さん。その後もルアーをスプーンなどに替えながら、カラーローテーションで午後4時すぎまで24~46センチを50匹もヒットさせた。

一方、餌釣り場は2パターンあり、事務所の上手は小型が中心のファミリーや初心者向けエリア。大物が狙える事務所前(川幅約10メートル、水深2メートル以上)を見て回った。こちらはベテランが多く、大物狙いに奮闘。中でも目を引いたのはブドウ虫を餌に8メートルの長竿で、深場を狙う下浦定勝さん(神戸市)。底からゆっくり餌を引き上げる誘いで40センチ2匹を含む良型を10匹ゲット。

「大型は赤身でおいしいですし、中型も塩焼きやミリン干し、ムニエルにお薦めです」とにんまり。河原で大きく竿を曲げてやりとりをする姿は北田原ならでは。今シーズンも期待大だなと確信した。

組合員の中田さんによると「最近はルアーのお客さんにも、大型のマスがおいしいと評判になり、持って帰る人が増えています。これから50~60センチをどんどん放流していきますので、大きなマスを釣りにきてください」と太鼓判。

管理釣り場は海が荒れ、釣りものが少なくなる冬場にお勧め。たき火で暖を取りながら大物を狙ってみませんか。面白そうですよ。

【今後の見通し】1人につき、25~50センチのマスを約2.5キロ放流してくれる。餌は深場狙い、ルアー・フライは2~3グラムのスプーンを中心にフェザージグ、毛バリなどのカラー、サイズをローテーションすれば数、型ともに期待できる。

【問い合わせ】北田原ます釣り場【電話】072・766・2208。入漁料大人4000円、女性・子供(小学生以下)2500円。午後からの半日券同2500円、同2000円。餌常備、釣り竿セット2500円(貸竿はなし)。期間内無休。駐車場あり。

【交通】新名神高速道路の川西ICを出て、川西インター西の信号を右折。県道12号を北上し北田原ます釣り場へ。大阪方面からは、阪神高速池田線の木部ICを出て、国道173号、県道68号、同12号を経由し同釣り場へ。電車は能勢電鉄の日生中央駅を下車。「杉生」行きのバスで大井バス停下車。