福井・小浜湾でシロギスシーズンが本格化! 同・若狭本郷の「はやし渡船」(日刊銀鱗倶楽部加盟店)の午後便乗合船で21日、同湾の蒼(あお)島周辺に入った。


今年は海の季節が例年より1カ月ほど遅れており、6月末ながら春の食いパターンのまま。この日は竿頭が22匹と数は伸びなかったが、25センチを筆頭に良型が上がった。これから水温が上がるにつれてキスの活性も上がり、数、型ともに期待できそうだ。【大津賢一】

キスを連掛けさせた後藤豊さん(撮影・大津賢一)
キスを連掛けさせた後藤豊さん(撮影・大津賢一)
竿頭の後藤豊さんの釣果
竿頭の後藤豊さんの釣果

★竿頭20~25センチ22匹


自宅を出るときは小雨がぱらついていたが、若狭本郷に着くころには真夏のような快晴となった。午後1時20分ごろ蒼島周辺に到着。水深は15~17メートル。針は大きめの8、9号がいいと林和正船長。針が小さいと掛かりが悪いという。

小浜湾のキス仕掛け
小浜湾のキス仕掛け

オモリは20号からスタートする。オモリは浮かさず、小刻みにサオ先を震わせる誘いを入れる。すぐにアタリがあり、1投目からキスを仕留める人もいた。右舷前方に入った記者も開始10分くらいで15センチを釣り上げ、ほっと一安心。午後2時過ぎには20センチのさし身サイズもゲットした。


だが、ここから釣果が伸びない。林船長は、今年はヒットパターンをつかむのが難しいと言う。「キスの食い方が春のパターンだ。例年ならこの時期は産卵期で、活発に捕食するのだが、食い気のない、エサをさわりに来るだけのキスがかなりいる」そうで、たしかにアタリはあっても食いに至らないケースが多かった。


タフなコンディションだが、船長の巧みな操船もあって、ベテランたちはコンスタントに釣果を重ねていく。記者の隣でサオを出していたのは後藤豊さん(泉大津市)。「プルプルとしたキス独特のアタリが好きなんです」と10年近くはやし渡船を懇意にしているといい、地元の南大阪でも投げ釣りなどを楽しんでいる。午後4時半ごろには20、22センチのダブルをゲットしていた。


★この日最長寸25センチ


午後3時過ぎ、型狙いで勢浜沖へ移動する。底潮の流れが速く、オモリを30号にして仕掛けを安定させる。アタリは多々あれど、なかなか掛からない状況は続く。しかし、ポツポツとながら上がる釣果には好サイズのものが増えてきた。

25センチの極太キスを仕留めた小山雅司さん(撮影・大津賢一)
25センチの極太キスを仕留めた小山雅司さん(撮影・大津賢一)
小山雅司さんが仕留めた25センチの極太キス
小山雅司さんが仕留めた25センチの極太キス

太陽が西に傾いてきた午後5時過ぎには、左舷船尾の小山雅司さん(大阪市)がこの日最長寸の25センチを仕留めた。おなかがパンパンに膨らんでおり、見た目にもずっしりしている。神戸の須磨や大阪の泉南あたりでもキス釣りをするという小山さんは「やはりここのは型がいいね」と満足げだ。


午後6時過ぎに納竿。記者は15~20センチを8匹。竿頭は20~25センチを22匹釣った後藤さんだった。大型キスのブルンブルンという重厚なアタリを満喫し、真っ赤な夕日きらめく若狭の海を後にした。


福井・小浜湾
福井・小浜湾

【問い合わせ】はやし渡船【電話】0770・77・0591。キス釣り乗合船料金は1人7000円(小学生以上。餌、氷別)、乗合船は3人以上で出船。仕立船は5人まで3万5000円、1人増し7000円(中学生以上)、4000円(小学生)。釣り時間は午前6時~正午まで。仕掛け、エサ常備。

【交通】大阪から中国自動車道、舞鶴若狭自動車道を利用。小浜西ICを出て国道27号に入り舞鶴方面へ約3キロで右側に同渡船がある。


◆今後の見通し 午後便のキス釣りは6月いっぱいまで。水温上昇が例年と比べ遅れているが、水温が上がれば数、型ともに期待できる。秋以降は落ちギスシーズンに入り、食いも回復して数釣りが期待できる。