「脊椎脊髄(せきついせきずい)外科、骨粗しょう症」等が専門で日本専門医機構整形外科専門医、ブラウリッツ秋田(サッカーJ2)チームドクター、秋田ノーザンハピネッツ(バスケットボールB1)のチームドクターなどを務める秋田大学大学院医学系研究科整形外科学講座の宮腰尚久教授に聞いた。

「骨粗しょう症という病気は、骨の強さ(強度)の低下を特徴とするいわば『骨格疾患』です。そのため日常生活における『骨折』のリスクを大きくすることがわかっています」。国内の推定患者数は1590万人。うち女性が1180万人だが男性も決して無関係ではない。なにより危険なのが「骨折」だ。

「代表的な骨折である『肩(上腕骨近位端骨折)』『太ももの付け根(大腿=だいたい=骨近位部骨折)』『手首(トウ骨遠位端骨折)』『背骨(椎体骨折)』をまとめて、骨粗しょう症の『4大骨折』と呼んでいます」(宮腰教授)。

骨は関節や筋肉とつながり、体を支え大事な内臓を守っているだけではない。

「骨の中の骨髄という場所では血液の原料である造血細胞があって血液をつくる役目も担っています。体内のほとんどのカルシウムを蓄えていて、必要に応じてカルシウムを血液中に補給する、あるいは新陳代謝を行い、骨自身もまた生まれ変わっていくという代謝機能を持っています」。その機能が異常を来すことから「代謝性骨疾患」のひとつと呼ばれている。