前回、血管を若返らせる「3善」についてお話ししました。長野県を健康長寿県にするため特に重視したのが運動です。各地域で歩け歩け運動を始め、ストレッチや筋トレも行ってきました。

佐賀にも鎌田塾を作り、1100名の塾生が参加して8年間健康づくりを行ってきました。健康度がぐんぐん上がり、ついに2020年、佐賀県女性の健康寿命は85・2歳、長野県と同率首位になりました。

スクワットやランジを習慣化できる人が増えてきました。でもやはり三日坊主で終わってしまう人もいる。そこで考案したのが「長生き鎌田体操」です。

90歳を過ぎても元気で、自分の足で歩いてレストランに行ったり、日帰り温泉を楽しむためには、「きん・こつ・けつ・のう・ちょう」、すなわち「筋肉・骨・血・脳・腸」の5つの力が不可欠。そんな運動を朝1分、昼食後に1分、夜寝る前に1分。これなら誰でもできると考えました。

朝の運動を紹介しましょう。バンザイスクワット。スクワットにバンザイの動きを取り入れ、全身運動に改良し、太ももの大腿(だいたい)四頭筋を刺激して、若返りホルモン、マイオカインが出て、血圧や血糖値を減らしてくれます。

そのほか、膝の痛みや肩こり、腰痛、便秘など、20の体の不調を改善する体操などを提案した本を作りました。「長生きかまた体操」(アスコム)。医師の鎌田が、健康作り運動をしながら50年かけてたどり着いた体操です。「鎌田式長生き食事術」は12万部のベストセラー。その姉妹編。食事と体操が大事なのです。