ショートプログラム(SP)2位の鍵山優真(18=オリエンタルバイオ/星槎)が銀メダルに輝いた。201・93点をマークし、合計310・05点。世界選手権3連覇中のネーサン・チェン(米国)が332・60で金メダル。

ネーサン・チェン、宇野昌磨ら最終グループの実力者に混ざり、堂々とした演技を披露した。フリー曲「グラディエーター」の曲に乗り、冒頭の4回転サルコーをきれいに着氷。続く4回転ループ、4回転トーループと次々とジャンプを着氷させた。

鍵山は「この銀メダルという結果は、自分がオリンピックを夢として頑張ってきた数年間、全てが詰まった銀メダルだと思う。今まで苦しかったこともあるけど、それも乗り越えての今回の演技、今回の結果になったと思うので、とても自分の成長を感じています」と喜びをかみしめた。

二人三脚で歩んできた父の正和コーチから「おめでとう」と言葉をかけられた。1992年アルベールビル、94年リレハンメル大会で五輪代表だった父を超える結果に、正和コーチも目を細め満面に笑みを浮かべた。

今後について問われた鍵山は「もっともっとオールラウンダーに近づいていけるような、ネーサン・チェン選手もそうですけど、羽生結弦選手や宇野選手みたいに、演技もステップだったりいろんな部分が評価される選手になりたい」。スケールの大きなスケーターになることを誓った。