4月の統一地方選で、東京都渋谷区議に初当選しました。渋谷は1人暮らしを始め、ライブも行い、汗をかいて青春をささげた場所。結果はふたをあけてみないと分からないと思っていたので、驚きと同時に、多くの方が私の名前を書いてくださったことを、本当にありがたく思っています。

政治家になりたいと思ったのは、すべての人があきらめずに挑戦ができて、笑顔でいられる街をつくりたいと思ったからです。きっかけは、3月まで同じグループ(仮面女子)で活動していた、猪狩ともかの事故。車いすの生活になっても猪狩は強く、いろいろなことに挑戦し、今までよりむしろ、よりハングリーになっています。でも、猪狩のようにはいかない方も多いと思うんです。

私自身、車いすを押して初めて感じたこともあります。階段を使わないといけない駅も多く、狭くて車いすが通りにくいと思う改札もある。エスカレーターが使いにくいというご意見も、聞きました。私たちにとって当たり前だったステージにも、まだ段差が普通にあります。いずれはそれを変えていきたい。壁があってもあきらめず、すべての人が乗り越えていける環境をつくりたいと思います。

26歳は、渋谷区議最年少です。若いって、変化に柔軟。私も、フットワークの軽さが大事な役目だと思います。アンテナを張り、ハード面だけでなく、テクノロジーともうまくからめられる部分があれば、どんどん取り入れていきたい。

渋谷の街は、五輪、パラリンピックの舞台になります。高校生の時はバスケット部のマネジャーでしたが、個人的にはこれから、パラスポーツのおもしろさをどんどん発信したい。自分自身が観戦などを通じて体験しながら、一般の方にも身近に体験できる機会を整備できたらと思います。

政治の世界にも、容易に越えられない「壁」があると思います。長期的な目標としては、後発の若手人材をたくさん生み出したい。20代でも、政治に参加したいと手を挙げられやすい環境をつくりたいんです。若くても女性でも、情熱があれば政治家になれると堂々と言える、政治を。

日本の政治家は、決まった顔ぶれで偉い人というイメージがあるかもしれませんが、いろいろなメンバーがいるんだよというところまで、落とし込んでいきたい。そうすれば、民間と政治との距離も近づくと思うんです。政治の世界もバリアフリーにしたい。そう考えています。

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