体操の種目別決勝で、鉄棒金メダルと平行棒銅メダルを獲得した岡慎之助(20=徳洲会)が6日、パリ市内でメダリスト会見に出席した。

個人総合、団体総合と合わせ、72年ミュンヘン大会の加藤沢男以来52年ぶりに3冠を達成。1大会4つ以上のメダルは、84年ロサンゼルス大会の具志堅幸司(5個)以来40年ぶりの快挙に喜びの声をあげた。

かつて絶対王政を倒した市民革命が起こった地で、世界王者の庶民的な素顔が明らかになった。

3つ目の金メダルと得意の平行棒で銅メダルを獲得してから一夜明け、日本でやりたいことを問われると岡は「おいしいものを食べたいです」とにっこり。アスリートながら「二郎系(ラーメン)が好きなんですよ」と照れながら告白し、「二郎系は食べたいですね。あとはすしとか焼き肉も食べたいです」と想像を膨らませた。

日本オリンピック委員会(JOC)と体操協会による報奨金の合計は1770万円まで膨れ上がった。ラーメン二郎三田本店の小ラーメン(700円)ならば、2万5000杯以上食べることができる。次のロサンゼルス五輪開幕まで1438日なので1日17杯食べられる計算になる。しかし、世界王者の意識は違った。お金の使い道について「練習の道具だったり、疲労回復のために使ったり、サウナとかが好きなので個室サウナに行ってみようかな」と連覇のために費やす。

これだけの偉業を達成しても自己評価は「90点くらい」と厳しかった。「種目別の金がほしかったので、鉄棒で金を取ったのはちょっと想定外だったんですけど、平行棒で金取ったら100点だったかなと思います」。伸びしろを感じさせる20歳の時代が続くかも知れない。