【パリ=木下淳】女子57キロ級の金銀銅メダルを“日本”勢が獲得した。

長野県出身でカナダの出口クリスタ(28=日本生命)が金、東京都生まれで韓国の許海実(21=早大)が銀、舟久保遥香(25=三井住友海上)が銅。発祥国の強さ、多様化が結果に表れた。舟久保3位で、日本柔道の通算メダル数が100個の大台に乗った。男子71キロ級で3位の橋本壮市(32=パーク24)は、この競技で谷亮子を上回る最年長メダルを32歳11カ月6日でつかんだ。

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3位の舟久保は、激戦階級で日本勢4大会連続となるメダルを死守すると、目頭を押さえた。こみ上げたのは喜びではなく悔しさ。「申し訳ない。情けない」が第一声。3位決定戦こそリオ五輪金メダルのシウバ(ブラジル)との9分間超の死闘を制したが、準々決勝で、最終的には同じく銅の前回東京銀、シシケ(フランス)に開始9秒で一本負け。「手も足も出なかった。このままでは五輪王者になれない」と痛感した。

2回戦で東京五輪48キロ級の銅メダリスト、ビロディド(ウクライナ)に勝利。直後の試合で惨敗し、ショックは大きかったが「心が折れないように我慢した。応援して、支えてくれた方々のために何とか踏ん張れた」。残り2戦を勝ち切って日本柔道の五輪通算100個目メダルを手にした。

まだ、五輪は終わっていない。8月3日の混合団体戦では頂点に立つチャンスがある。全日本女子の増地監督も「舟久保が中心」と起用を明言し、出場は確実だ。「しっかり切り替えて反省を生かしてやっていく」と自らを奮い立たせた。

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