【パリ31日=藤塚大輔】2大会連続出場の中村輪夢(りむ、22=ウイングアーク1st)が、男子BMXフリースタイル・パークで5位となった。
1分間のラン2回のうち上位の得点が反映される方式で90・89点。21年東京五輪と同じ順位で同種目日本勢初のメダル獲得はならず「また5位か」と顔をしかめた。ただ、世界初のトリックを2つ成功させ「悔いはない」とうなずいた。
「僕のスタイルは1位か最下位」
その言葉を貫き、自分にしかできない技で勝負した。1回目のランの冒頭では、後方宙返りしながら複合技を決めるトリックを披露。中盤でも新技を組み込み、3位につけた。2回目でさらに0・54点上乗せしてメダル圏内につけたが、海外勢に抜かれて順位を落とした。東京五輪の時に抱いた「ああすればよかった」という後悔はなく「やり切れた」と胸を張ったが、取材を終えて関係者やファンに囲まれると目を赤くした。表彰台に届かなかった悔しさが、涙となって頬をつたった。
22年に世界選手権を制し、五輪でも2大会連続入賞。日本のBMXを引っ張る22歳は「若い子や子どもたちに何か伝えるというより、自分の背中や結果で見せていきたい。こんなところでは終われない」と熱い思いも口にした。
「次はロス。また頑張ります」
4年後の五輪へ。中村はその車輪に夢を乗せ、自分だけの道を進む。



