【パリ9日(日本時間10日)=佐藤成】サッカー男子の決勝が行われ、スペインが地元フランスを延長戦の末、5-3で破り、1992年バルセロナ五輪以来32年ぶりの金メダルを獲得した。
日本との準々決勝で2得点のMFフェルミン・ロペス(21=バルセロナ)が2ゴールの活躍。A代表が6~7月に開催された欧州選手権を制しており、黄金期の再来を予感させる五輪制覇だった。
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決勝にふさわしい死闘となった。スペインは途中出場のFWカメリョが4-3の延長後半追加タイムに速攻から5点目を奪うと優勝を確信。ベンチメンバーもピッチ内になだれ込み、早くも喜びを爆発させた。地元で沈黙するフランスサポーターと歓喜するスペイン応援団。2つの感情がスタジアムを包み込んだ。
銀メダルに終わった東京大会でコーチだったデニア監督は「選手たちは、ここに来るために多くの犠牲を払ったので、とてもうれしい。彼らは金メダルを獲得するにふさわしい」と誇らしげに語った。
両チームで合計8得点の打ち合いとなった。先制は地元フランス。すぐさまスペインが3点取って前半の逆転。開催国が意地で後半追加タイムに追いついて延長戦に突入。最後はアウェーチームが突き放した。
前半に2得点を奪ったスペインのMFロペスは欧州選手権にも出場し“2冠”を達成した。「本当に最高の夏になった。僕らは、素晴らしい大会を送ることができたし、それに値した。歴史をつくった」とうなずいた。
スペインの層の厚さが際立った。パリ五輪世代のトップ級はいなかった。欧州選手権で活躍したMFヤマル(17)やウィリアムズ(22)に加え、バルセロナの主力MFガビ(20)やペドリ(21)も選外。年齢制限のないオーバーエージは活用したが、フル代表の主軸ではなかった。いわば「1・5軍」でも最高の結果で、ミッションクリア。途中出場のカメリョが2得点したように有望株は飽和状態ともいえる。スペイン強しを印象づけるVだった。



