世界選手権2連覇中の女王メドベージェワと15歳のザギトワが、世界最高得点をマークする異次元の滑りを見せた。最終組1番で登場したメドベージェワは、ジャンプ、スピンなどすべての要素で加点を引き出し、表現力を示す演技構成点でも30選手中トップの38・42点。「緊張した」と話しながらも、団体SPで出した世界最高点を0・55点更新した。

 3人後に演技したザギトワは、2連続3回転で最高難度のルッツ-ループなど3つすべてのジャンプを基礎点が1・1倍となる演技後半に詰め込むなど、82・92点でメドベージェワの記録をさらに更新。「こんな点が出るとは思っていなかった」と喜んだ。2人はロシアでエテリ・コーチの指導を受ける同門。ザギトワは普段から雑談を交わす「いい友人」と明かしたが、メドベージェワは「友人ではあるが、戦わなくちゃいけない。それがスポーツ」と後輩に宣戦布告した。