侍ジャパンは東京五輪の延期が決定したことを受け、稲葉篤紀監督(47)に来年の同五輪までの契約延長を要請する方針であることが24日、分かった。

稲葉監督は今夏までの契約だったが、五輪が1年程度の延期となったことで契約の見直しが必要になった。山中強化本部長は「引き続き、稲葉監督にお願いしようと思っている。五輪までやっていただきたい」と意向を示した。

稲葉監督は17年7月に代表監督に就任。同年のアジアプロ野球チャンピオンシップで優勝、18年の日米野球でも5勝1敗と大きく勝ち越した。昨年11月のプレミア12では接戦を制しながら、侍ジャパンに10年ぶりの世界一をもたらし、東京五輪で84年ロサンゼルス五輪以来の金メダル獲得を目指していた。

山中本部長は「稲葉監督にはこれまでの積み重ねがある。ステップ・バイ・ステップで順調に来ている」と経験値を強調。来年3月にはWBCも開催予定で「WBCもどうなるか分からないが3月にあるので。今後もバックアップ態勢を敷く」と誰も経験していない3大国際大会の指揮を乗り切るための全面サポートも約束。続投となれば、歴代最長の就任期間4年となる。稲葉監督の最終決断を待つ。