【元プロの経営コンサルが迫る】強い球団にあり弱い球団にないもの 柴田章吾さん前編

巨人から大手外資系総合コンサルティングファームのアクセンチュアを経て起業した柴田章吾さん(37)が、経営コンサルの視点から「プロ野球チームを強くするには」のテーマでインタビュー取材に応じてくれました。BCG(ボストンコンサルティンググループ)出身のコンサルタントらが中心となり設立した「SHAPE Partners」に加入。ソフトバンク球団の「勝ち続けるチームのつくり方」メソッドをつくったプロジェクトメンバーらとタッグを組んだ異色の元プロ野球選手が、組織力アップの秘訣を語っています。前後編、2回連載でお届けします。

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★柴田さんが語った主な内容

  • 球団フロントと現場をつなぐ”通訳”の重要性
  • アクセンチュア合格までの異色の就活奮闘記
  • データとAIが100%機能しない 立ちはだかる壁

◆柴田章吾(しばた・しょうご)1989年(平成元年)4月13日生まれ、三重県いなべ市出身。愛工大名電-明大。中学時代に難病のベーチェット病を発症したが、甲子園に出場し、明大では全国優勝を経験した。2011年には巨人に育成ドラフト3位指名を受け、ベーチェット病初のプロ野球選手として話題となった。14年に現役引退し、引退後は球団職員から大手外資系総合コンサルティングファームのアクセンチュアへ入社した。19年には起業し「Noborder」を設立。シンガポールを拠点に、スポーツブランディング事業やイベントの企画・運営、東南アジア進出を目指す日系企業のコンサルティング事業などを行っている。22年には「日本の野球文化をアジアへ」という理念のもと一般社団法人を創業。24年12月には「第1回アジア甲子園大会inインドネシア」を主催した。

スタッフと会議する柴田氏(右側真ん中)と東大野球部出身の駒宮氏(左側真ん中)

スタッフと会議する柴田氏(右側真ん中)と東大野球部出身の駒宮氏(左側真ん中)

◆SHAPE Partners 2022年(令和4)に設立され、東京およびシンガポールを拠点に経営コンサルティング事業を展開。当たり前の日常生活に笑顔をもたらす「コンシューマー領域」、笑顔や喜びの先にある感動を与える「エンターテインメント領域」、さらにその先の“熱狂”まで生み出す「スポーツ領域」の3つを中心に、従来の枠にとらわれない形での経営支援を提供している。メンバー自身が実現したいことや貢献したい会社に全力を注げるよう最適なチーム組成を行っており、BCGやMcKinsey出身者など30名強のプロフェッショナルとともに、”人間らしさにあふれた”社会の創造と、当該領域における「日本発No.1のファーム」を目指している。東京オフィスは東京都港区南青山5-13-1 プレファス南青山9階。藤熊浩平代表。

巨人から大手外資系総合コンサルティング・アクセンチュアへ入社し、独立した柴田章吾さん

巨人から大手外資系総合コンサルティング・アクセンチュアへ入社し、独立した柴田章吾さん

南青山オフィスに飾られたホークスのユニホーム

東京・港区南青山のオフィス街。ビル9階の会社の入り口には、ソフトバンクホークスのユニホームが飾ってあった。

スタッフは数人で、自由な服装。机にはパソコン以外余計なものがなく、見るからにベンチャー企業の雰囲気だった。

柴田さんは現在、シンガポールに在住。日系企業の東南アジア進出など、経営コンサルとして多忙の日々を送る中、6月下旬、帰国した際にインタビュー取材に応じてくれた。

「経営コンサルの視点でプロ野球の球団を強くするには」

「低迷する球団にはなにが必要なのか」

「なぜソフトバンクは組織力があって強いのか。常勝球団の背景とは」

柴田さんはあくまで個人的な見解と前置きしながら、このテーマに言葉を濁すことなく答えた。

実は具体名は出せないが、球団オーナーサイドから運営サポートの声をかけられているという。

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野球

平井勉Tsutomu Hirai

Kumamoto

1967年、熊本市生まれ。1990年に入社し、プロ野球の西武、ヤクルト、巨人などを担当。米ロサンゼルス支局時代には大リーグを担当し、野茂英雄、イチローらを取材した。
野球デスク、野球部長、経営企画本部長などをへて現職。著書「清原和博 夢をつらぬく情熱のバッター」(旺文社)「メジャーを揺るがす大魔神 佐々木主浩」(旺文社)がある。