【谷繁元信】宮崎・南郷を訪問 捕手の極意を西武期待のルーキー小島大河に伝授
日刊スポーツ評論家の谷繁元信氏(55)が、西武のドラフト1位ルーキー小島大河捕手(22=明大)との対談で〝金言〟を授けました。小島捕手が「谷繁さんは憧れで目標とする人」とリスペクトする存在。プロ27年間で歴代1位の通算3021試合に出場。ギネス世界記録の27年連続本塁打をマークするなど、球界のレジェンド捕手が極意を伝えました。正捕手へ成長していくために必要な春季キャンプ中の人間観察とは―。谷繁氏と小島捕手の会話を交えながら、捕手には参考になる〝深いい話〟をお届けします。
2人の対談に加え、谷繁氏自らが語る体験談を交えた「解説」とあわせてお読みください。
プロ野球
★谷繁氏が語った主な内容
- 捕手が春季キャンプでやるべき作業とは
- 勘を養うための人間観察のポイントとは
- 体のスタミナだけじゃない 長く現役を続けるには
◆小島大河(こじま・たいが)2003年(平15)10月27日生まれ、神奈川県出身。東海大相模では1年時から内野手として活躍したが、2年から捕手へ転向。3年時の21年センバツで優勝。高校通算28本塁打。明大では2年春からレギュラーとなり、シュアな打撃で「打てる捕手」と評価が高かった。東京6大学通算69試合、84安打、打率3割4分9厘、7本塁打、54打点。25年ドラフト1位で西武入団。背番号10。178センチ、83キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸1600万円。
◆谷繁元信(たにしげ・もとのぶ)1970年(昭45)12月21日、広島県生まれ。江の川(現石見智翠館)で87、88年夏の甲子園へ出場。8強入りした88年は、島根大会全5試合で計7本塁打を放った。同年、ドラフト1位で大洋に入団。98年に38年ぶりの日本一に貢献。01年オフに中日へFA移籍し、リーグ優勝4度、07年には日本一。15年の引退までプロ野球記録の3021試合に出場し、27年連続本塁打、ベストナイン1度、ゴールデングラブ賞6度。16年は監督専任。右投げ右打ち。
期待のルーキーへ伝えたいこと
キャンプ初日の2月1日。宮崎・南郷の西武キャンプを視察した谷繁氏は、西口監督の要望を受け、捕手陣にキャッチングなどの技術指導を行った。さらに練習終了後、谷繁氏が小島捕手を取材。自らを尊敬する期待のルーキーへ、1年目の春季キャンプの重要性を説いた。
谷繁氏キャンプ初日を終えて、素直な感想を聞かせてください。
小島プロ野球のレベルの高さ、質の高さというのを感じました。すごく緊張しました。
谷繁氏いやいや1年目じゃないような雰囲気を感じたよ。キャッチングもうまいし、バッティングも僕より上だよ。
小島先輩たちと話をするのも緊張しましたし、(主力投手の投球を受けた)ブルペンが最高に緊張しました。
谷繁氏そうか、先輩と話して緊張したのか。練習中には西口監督から技術指導も頼まれたから、本題へいくね。
キャンプ中のホテル宿舎の部屋は1人、2人ですか。
小島2人部屋で新人の秋山俊(22=中京大)と一緒です。
谷繁氏同年齢の新人同士なのね、そこは良しあしがあるね。
僕の経験談だけど、これから話すことは自分の中でいい、悪いは消化して、いいと思ったところをやればいいと思って聞いてね。
僕はキャンプ1年目、主力投手の大先輩が同部屋だった。今、振り返れば、そこで、いろいろなことを学べた。その経験は大きかった。部屋では、どう過ごしているの。
小島2人はあまりしゃべるタイプじゃないので、ワアワアという雰囲気じゃないですね。初のキャンプですから、お互い準備に追われて、すぐ寝る感じです。
投手を知る作業 キャンプ中がチャンス
谷繁氏これから1日も早くレギュラーになって活躍する。それに必要なことは、投手とのコミュニケーション。投手を知るということが、まず大事。その作業をこのキャンプ中にやってほしいなあ。難しいとは思うけど、(経験上)それを何よりいち早くやったほうがいいよ。
小島そこはすごく意識してやっていきたいなと思っています。1年目で投手のことはよくわからないので…。しっかり話をして、お互いが信頼できるバッテリーにはなりたいです。
谷繁氏投手それぞれ性格も違う。持ち球も違う。すべてが違うので、とにかく1人、1人を覚えていく作業をやるべきだね。
実は、それはキャンプ中だからできる。開幕したら、それぞれ選手の行動が分かれる。キャンプ中がバッテリー間でお互いを知る意味では一番のチャンス。
ホテルの風呂は各部屋なの、大浴場はあるの。
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1967年、熊本市生まれ。1990年に入社し、プロ野球の西武、ヤクルト、巨人などを担当。米ロサンゼルス支局時代には大リーグを担当し、野茂英雄、イチローらを取材した。
野球デスク、野球部長、経営企画本部長などをへて現職。著書「清原和博 夢をつらぬく情熱のバッター」(旺文社)「メジャーを揺るがす大魔神 佐々木主浩」(旺文社)がある。
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