ホームの浜名湖ボートで通算2000勝を達成した菊地孝平(47=静岡)の「直筆サイン入りフォト額装」が14日午後、販売を開始した。
98年のデビューから28年―。静岡支部を代表する勝負師が、偉業を成し遂げた。
「1つのことを一生懸命やって、気づいたら30年近くがたっていた。2000勝という数字は、これまでの1つ1つの積み重ねであって、ボートレーサーとしての自分の道のりを表している」。
撮影場所は、「特別な場所」と位置づける地元浜名湖ボート。全国24場で最大の面積を誇る水面で、デビュー2日目で初勝利を挙げた。
カメラマンは、趣味のトレイルランニングで知った、山岳スポーツの世界的フォトグラファー藤巻翔さんが務めた。オフに100キロウルトラマラソンなど過酷なレースに挑戦する、菊地の熱烈なリクエストにより実現した。
「今回は、どうしても藤巻さんに撮ってもらいたかった。トレイルランニングが、ボートレースの原動力にもなっている。この写真を通じて、ぜひ、多くの方に今の僕の姿を見てもらえたらうれしい」。
商品は、フォト額装A、フォト額装Bの2種類(各税込み5万5000円)。
自身を育ててくれた浜名湖ボートのピットに立ち、広大な水面を見つめている写真に、直筆サインと2000勝の文字が入っている。額縁は、職人が1つ1つ丁寧に仕上げた高級感のある木製。裏側は、グリーンテープによる化粧貼りが施され、まさに記念の一品だ。
菊地は、今月16日に48歳を迎える。しかし、衰えは感じないと自負する。
「経験と技術にマイナスはない。年齢を重ねても強い体を維持すれば、20代、30代の選手にも負けないし、成績も落ちないと思っている」。
プロアスリートとして、この強い信念と探究心が根源にある。もちろん、2000勝は「通過点」に過ぎない。
「次は2500勝、3000勝とある。(目標とする)山は高くなるが、トレイルランニングが好きな僕としては登りがいがある。応援してくれるファンの方のため、また1勝1勝積み上げて、その時に、また違う顔を見せたい」。
ボートレースとトレイルランニングを愛する47歳の物語は続く。
◆菊地孝平(きくち・こうへい)
1978年(昭53)8月16日、岩手県出身。82期生として98年5月に浜名湖でデビュー。01年5月のびわこで初優勝。SGは05年9月の若松メモリアルで初優勝。SGは通算5度、GIは17度の優勝。同期は坪井康晴、赤岩善生、谷村一哉ら。趣味はトレイルランニング。好きな言葉は不撓(ふとう)不屈。165センチ、54キロ。血液型AB。
◆トレイルランニング
陸上競技の長距離走の一種で、砂地や林道などの未舗装の山道を走る。登山とランニングの要素を併せ持ち、距離や高低差もさまざまで、数百キロに及ぶレースもある。脚力や体幹、バランス感覚も鍛えられ、自然と一体となって走る楽しさを味わえる。近年、各国で大会が開催されるなど「トレランブーム」が広がっている。



























