山崎芳仁(40=福島)が「らしさ」全開で決勝に進出した。準決12Rは蒔田英彦が逃げて、3番手を確保した平原康多が2角から自力発進。最終ホームで8番手だった山崎は万事休すかに見えたが、内から6番手に潜ると最後は大外まくり。上がり11秒2のハイスピードで平原をのみ込んだ。

検車場に戻ると、心地よさそうに汗をぬぐった。「しっかりと外を踏む。それがオレの走り。今日は内から位置を取りにいったが、ああいう手はもう通じない。動ける組み合わせなら、外をいく」。前橋G1寛仁親王牌、北日本地区プロから転戦でも、疲れは感じさせない。決勝12Rも大外まくりでV取りに挑む。