佐々木悠葵(31=群馬)がビッグレース初制覇を達成した。吉田拓矢の赤板先行に乗り、最終2角からの番手まくりで戴冠。8月に結婚した愛のパワーで、一気にKEIRINグランプリ2026(12月30日、いわき平)出場も射程圏に入れた。
愛はここまで人を変えるのか。歓喜の表彰式。誰に頼まれたわけでもない。佐々木は自らお膳立てして「競輪!」と叫び、ファンが「最高!」と応えるという、予想外の演出をしてみせた。
8月にタレントの天木じゅんと結婚。「寂しがり屋なので(富山に)来る前は、行ってほしくなさそうだった(笑い)。今ごろ泣いて喜んでくれていると思う」とのろけ、報道陣の爆笑を誘った。寡黙なタイプがこの夏、陽キャラに一変。その勢いで一気にビッグレースまでたぐり寄せ「(一皮どころか)十皮ぐらいむけたかな」。どこまでも滑らかに口が回った。
レースは関東の絆を表すものだった。新山響平が突っ張った直後、吉田拓矢が間髪入れずに赤板先行すると、佐々木もちゅうちょせずに最終2角から番手発進。小林泰正が、真後ろからまくってきた古性優作をしっかりと止めて群馬ワンツーを完成させた。佐々木が「作戦の1つだった。関東の総大将・吉田君と泰正さんのおかげ」と感謝すれば、小林も「一緒に練習してきた仲だし、自分のことのようにうれしい」と群馬勢から久々となるビッグ制覇を喜んだ。
これで賞金ランキング7位に浮上。「夢の夢だと思っていた」GPが「現実味が出てきた」と顔を引き締める。そのためには10月に地元地区で開催される寛仁親王牌(弥彦)での初G1タイトルがほしい。「簡単じゃないけど、頑張っていきたい」。吉田、真杉匠との三本柱で、今年終盤戦の関東を引っ張っていく。






















