日が暮れた競輪場でグランプリメンバーが集合写真を撮るシーンを見ると、自然と雰囲気が高まってくる。ナイター照明の影響もあるだろうが、年の瀬に1年を締めくくる大会があることを改めてうれしく感じた。
集合写真撮影の際、服装の指定がない中で脇本雄太が自然と先頭に立った。「ユニホームで撮るんだから、みんな上着脱いで」。いつも通りの笑顔で場が和んだ。近畿は4人乗っているので雰囲気も穏やかだったが、単騎の選手は気を許す相手もなく、こわもてに見えたのは気のせいだろうか。
紆余(うよ)曲折を経て、近畿は脇本が番手で落ち着いた。「今年1年、自分の活躍があるのは寺崎(浩平)や脇本さんのおかげ」と言う古性優作のコメントに「その通りだな」とうなずいた。ただ、真杉匠はくみしやすい並びに映るかもしれない。脇本の先行で寺崎がオールスターを勝っている以上、寺崎の先行を考えるのは普通のこと。車番的に不利な関東ラインは、突っ張られたら寺崎の番手を奪いにいけばいい。それで他の選手にまくられても悔いは残らない。
問題は絡まれた時の古性の動きである。脇本も前に踏んで抵抗するだろうが、古性はすぐに位置を作れる技量がある。好位をキープして郡司浩平や嘉永泰斗のまくりにも対処できる。
古性は「昨年はG1を2勝したのに今年はゼロ。後退です」と自虐的に話しているが、それでも賞金1位をキープしているのは前進ではないか。最後は「やっぱり古性か」と多くの競輪ファンがうなずく結末になると読んだ。(日刊スポーツ評論家)

























