初日に取り上げた村田祐樹は、よく頑張ったと思う。格上の選手がそろい、開き直りもあっただろう。しかし、果敢に主導権を取ろうと、ためらうことなく仕掛けた。地元開催で最低限のレースはできた。残り3日間、悔いのないレースをしてほしい。

主役の1人、脇本雄太は松山オールスターで存在感を見せられなかった。この共同通信社杯でどう立て直すかが注目の一戦だった。1予7Rは後ろ攻めから山崎歩夢に突っ張られ、石原颯のカマシが決まり、6着までが精いっぱい。石原の強さが印象に残った。石原にカマされた山崎は「単騎が多く、ラインが3つだったので、ペースを上げ切れなかった」と振り返る。ペースを上げ切らなかったことで、石原に展開が向いた。

ヤマコウは2予B7Rの山崎歩夢に強気なレースを期待した
ヤマコウは2予B7Rの山崎歩夢に強気なレースを期待した

近況の山崎は前受け突っ張りのイメージがついたことで、3、4番手が取れるレースができている。この流れを持続する意味でも、初日は打鐘で踏んだ方が良かった。同じ3番手でも、狙った3番手だと印象が変わる。松山オールスターはそこで足をすくわれた。小田原G3で決勝3着だった流れを生かせなかった。

石原は昨今の流れに沿って、室内トレーニングメインで練習している。逆に山崎は、今も街道練習を大切にしている。街道でしか身につかない危機管理能力や、バランスの向上などを狙ってのものだろう。レースの振り返りや戦法など、自分を俯瞰(ふかん)的に見られる選手は強い。2予B7Rは強気なレースで先を見据えることも大切だ。(日刊スポーツ評論家)