日本競輪学校(滝沢正光校長)の113期生と114期生(ガールズ7期)の卒業記念レース(卒記)が静岡・伊東競輪場で行われ、在校1位の柳原真緒(20=福井)が3番手から追い込んで女王の座を獲得した。

 恩師・市田佳寿浩の目の前で、柳原が宙を舞った。その数20回。1回戦3着から巻き返して、不死鳥のように何度も舞い上がった。

 諦めない心が勝利を引き寄せた。最終バックまで3番手の内で包まれる展開。「とにかく落ち着かないとって思っていました。佐藤(水菜)の先行がかかっていたので」。3角すぎに外が浮いた瞬間「ちょうどいいタイミングでした」。自転車を外に持ち出し、鋭くゴールを突き抜けた。

 五輪出場を目指し、陸上の投てき種目からガールズケイリンの門をたたいた。滝沢校長のT教場で脚力を磨き「練習量は誰にも負けない」と胸を張る。市田は「アスリートだから心構えを教えることもなく、淡々と自転車を吸収していった感じ。帰省のときに一緒に練習して、成長を実感しました」と目を細めた。昼の選手紹介では両者がアイコンタクト。この時に柳原は「優勝します!」と伝えていたのだろう。戦列復帰を目指す師匠にとって良薬になったはずだ。

 夢は「ガールズGP優勝と五輪金メダル」。在校1位と卒記女王という最高の称号を手に、群雄割拠のガールズ界へと羽ばたいていく。【山本幸史】