前回の松戸で鈴木誠(47=福島)が、約1年半ぶりに実戦復帰を果たした。
昨年6月の大垣、金網直撃の落車は、腰椎破裂骨折という選手生命を危ぶむ重傷だった。2度の手術は、自分の肋骨(ろっこつ)を抜いて椎間板に移植するという難しい手術になった。「体もまともに動かない。病室の天井を見つめて引退を考えていました」。折れた箇所によっては、半身不随になるような大けがだが、神経に触れていなかったことだけが不幸中の幸いだった。
復帰までの道のりは簡単ではなかったが、仲間の激励が大きな支えになった。「腐りそうな自分を食事に誘ってくれたり、練習に付き合ってくれたり、感謝しかない。最後は家族が(復帰に)よくOKを出してくれました」。ここまで言うと、大粒の涙が頬を伝った。
復帰戦の松戸では、いきなり並走の危ないシーンもあったが、なんとか3日間を無事に走り切った。「発走機についた時は、ぐっときました。金網の外で引退した同期(大井浩平)が大声で応援してくれていたんです」。
競輪という競技は、人と人のつながりが重要な意味を持つ。頑張っていれば、必ず誰かが助けてくれる。たくさんの友情を糧に、競輪人生の第2章は幕を開けた。
予選10Rは、東北3番手でラインの仕事をきっちりこなす。





















