ワールドカップ(W杯)ロシア大会では4戦全てに先発し、深い位置から長短織り交ぜたパスで日本の攻撃のタクトを振ったが、MF柴崎岳(26=ヘタフェ)のウルグアイ戦は見せ場に恵まれなかった。

この日の日本代表は2列目の堂安、南野、中島のDMNトリオが好調で、ドリブルで仕掛ける場面が多く、柴崎が効果的な縦へのパスを出す場面がほとんどなかった。そのためか、後半29分には、日本代表最初の交代選手としてMF青山と代わってベンチに下がった。

森保一監督(50)とは「サッカーに関する価値観が、ある程度似ているのかな」とシンパシーを感じており、しっかりボールを保持するスタイルにやりやすさを感じていた。

柴崎は「ボールを、しっかり保持するスタイル。自分の考え、サッカースタイルを劇的に変えることはなく、このチームに対応していけると思う」と、練習日にコメントしており、ウルグアイ戦での戦術理解度に期待されていた。

また、柴崎は「ゴールにアグレッシブに向かっていくポジションが求められる。ボランチがどれだけ縦、横、斜めに失わずに配球できるか」とも語っていた。

ウルグアイには、DFディエゴ・ゴディン(32=Aマドリード)らスペインリーグで対戦した猛者たちがいる。ヘタフェでは今季、リーグ戦で3試合連続でベンチ外など、苦闘のシーズンを送っている。ボルダラス監督からは「レベルを上げないといけない」と厳しい評価をくだされており、このウルグアイ戦を機に、所属チーム内での評価をあげるきっかけにしたいところだ。