MF中島翔哉(24=ポルティモネンセ)が、アシストを記録するなど存在感を見せた。

DF酒井の先制点をお膳立てしたのは前半39分。右よりからのFKを、遠いサイドに走り込む酒井へピンポイントで送った。「練習からああいうボールを狙ってほしいと言われていた」と、イメージ通りのゴールに笑顔を見せた。

左サイドから得意のドリブルでDFを交わしてペナルティーエリア内に侵入し、得意の角度から鋭いシュートを放つなど持ち味も出した。ただ追加点には至らず、1-1とされた10分後の後半23分にMF原口元気(27=ハノーバー)と交代して退いた。2点目が奪えなかったことに「もちろん悔しい。決めたかった。シュートコースが空いたと思ったが(シュートを)止められたので、選択肢は他にもあったかもしれない」と、自身のプレーに考えを巡らせた。

試合前にはチームバスが交通渋滞に巻き込まれて会場到着が大幅に遅れるアクシデントもあったが、「ポルトガルでもそういうことがあったので。短い時間でしっかり臨めるように準備をしようと」と集中を切らすことはなかった。「勝つことも負けることも引き分けることもありますし、また次の試合がある」と、20日に控えるキルギス戦に目を向けた