ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のアウェー・ベトナム戦(11日)に臨む日本代表MF三笘薫(24=サンジロワーズ)が10日、オンライン取材に応じた。10月16日のベルギーリーグのセラン戦では、リーグ戦初ゴールを含むハットトリックをマーク。好調さをアピールし、初のA代表に選出された。

三笘の一問一答は、以下の通り。

-初招集。心境は?

三笘 初めて呼ばれることで、うれしい気持ちと、最終予選の厳しい戦いの中、責任感も感じている。

-ベルギーで得られている手応えは?

三笘 向こうに行っても、日本のプレースタイルを継続してやれている。フィジカル的なところは、まだまだ足りない。

-ベルギーではウイングバックにも挑戦している。

三笘 試合に出るために、ウイングバックが最適だった。チームの力のために、貢献してやっています。

-日本代表で、どう貢献したいか?

三笘 どんなプレーでも日本の勝利に貢献できればいい。もちろん出られるか、出られないか分からないが、チームの力になれたらいい。

-ベトナムは、5バックが予想される。有効だと思っているか?

三笘 出るとしたら、ウイングの位置だと思う。仕掛けたり、スルーパスでアシストはやらないといけないこと。

-ベルギーでとけ込むのが早かった。意識を変えたことは?

三笘 自分のプレーを認めさせないと、分かってもらえないといけない。練習からアピールしていた。他の選手を観察して、他の選手にどんなプレーが最適なのか考えてやっていた。試合で結果を出さないと認めてくれない。最初のころはもがきながらやっていた。

-もがきながらも、得られた精神面の強さとか感じるものは?

三笘 日本では、コミュニケーションはやりやすかった。言わなくても、出来たプレーもあった。ベルギーは、外国人選手ですし、自分のような誰か分からないような選手が来て、どういうプレーをするか分かってもらえるように、信頼を得られるように、練習から100%でやっていた。最近はその姿勢を認めて、もらって、出場機会をもらって。本当にスタートの気持ち、一からやるというメンタルからやっていた。

-五輪の時と、心境の違いは?

三笘 五輪の時も、A代表の時も、チームの勝利に貢献することは変わらない。あの時は国内組、今は海外組になりましたが、選手としては全く変わっていない。能力としても変わっていない。どういうふうに成長してきたかということを発揮する場ではなく、本当に日本のためにやることが大事。

-ベルギーと、Jリーグとの違いは?

三笘 サッカー自体が違う。スペースの多さ、フィジカル、技術的な差は違う。自分が足りないと思ったところに、成長するために行っている。各リーグに強みがあって、弱みがあって。話すと長くなりますが、スピード、フィジカルに強さがある。

-川崎Fが優勝

三笘 僕と碧が抜けても、チームがぶれないと思っていた。ベルギーから見ていて、刺激を受けていた。今はフロンターレの選手ではないが、素晴らしいチームでプレー出来て、良かったと思う。

-川崎Fでも4-3-3をやっていた。日本代表でも順応出来る。

三笘 フロンターレ、日本代表では能力、選手も違う。その中で、ポジション、立ち位置はあまり変わらない。そこでのプレーは整理されている。仕掛け、推進力で勢いにもたせるよう、やっていきたい。

-旗手とは連絡を取り合っていたと聞いたが?

三笘 お互いに、日本代表に入るか分からなかった。常に連絡を取り合いながら、チーム状況、ベルギーの話をしたりしていました。

-18年のアジア大会でベトナムと戦った。国際大会で感じたものは?

三笘 あの時の試合は0-1で負けた。交代したけど、妥当なプレーだった。ベトナムは技術の高い選手も多い。日本の選手に似た特徴のある選手が多い。国際大会で感じたものは、あの時、自分は日本を代表するプレーヤーではなかった。

-ベトナムの攻略ポイントは?

三笘 相手は引くことが多いかもしれない。裏のスペースではなく、ワンツーで抜くことや、ミドルシュート、サイドからえぐっていけば、有効になるかなと。

-最終予選で選ばれた。今の現在地をどう見るか?

三笘 海外で活躍する選手が多く、そういう選手が日本代表に選ばれている。僕も少し活躍されたところで評価された。ただ、A代表として、どういうふうな形になるか分からない。現在地もまだ分からない。その中で、昔からこういうところを目指してやってきた。悔いのないよう、やっていきたい。

-川崎Fが優勝した時に、三笘のユニホームを掲げていた

三笘 時差的に、朝起きて優勝していた。チームメートがやってくれてうれしいし、後期は僕も戦ってないので、分からないですけど、前期は1位で折り返して、フロンターレ無しでは今の自分はない。