日本代表が22年ワールドカップ(W杯)カタール大会アジア最終予選ベトナム戦に引き分けると、スペイン・アス紙がMF久保建英(20=マジョルカ)を酷評した。

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同紙は「久保への信頼を失った日本」という見出しの記事をサイトにアップ。「久保が弱いベトナム相手に期待を裏切り、低調なパフォーマンスで交代させられた。日本では久保に大きな期待が寄せられているが、彼は今、ほとんどそれに応えられていない」と伝えた。

同記事はさらに「日本のホープは代表で重要な存在になれておらず、森保監督の構想の中でその重要性はますます薄れていき、ファンの間でも影響力が低くなっている。久保は数カ月前まで日本で最も期待を集めていた選手だが、その存在感は希薄になっている」と酷評した。

アス紙は久保のプレーについては「あまりにも物足りないパフォーマンスだった。右ウイングでスタートしたが、前半は最低限のプレーしかやっておらず、ほとんどノーマークの決定機が2回あったが弱々しいシュートでチャンスを無駄にした」と指摘。

後半になってからはやや調子を取り戻したとし「より良いパフォーマンスで批判を減らした。伊東の投入でポジションをトップ下に変え、相手DFとMFのライン間でいい動きを見せ、よりうまくプレーに関与したが、後半16分に森保監督の中の優先順位で大きく上回っているリバプール南野と交代した」と記した。

同紙はこの日の久保の成績について「ボールタッチ数46回、パス成功率わずか69%、ボールロスト数14回」と紹介。「久保は今までW杯参加が危ぶまれることはなかったが、もはやそれを断言することはできない。今回、森保監督のメンバーから外れた堂安はより良い待遇を受けるべきであり、伊東と南野は議論の余地がなく、頭角を現した三笘は指揮官の考えを根本的に変えさせた。このままの状況が続けば、久保は岐路に立たされることになる」と、久保が本大会出場に向けてピンチに陥ったと説明した。(高橋智行通信員)