パリオリンピック(五輪)を目指すU-21日本代表が、開催国ウズベキスタンに完封負けを喫し、手倉森ジャパンが初優勝を果たした16年以来の制覇はならなかった。日本は3位決定戦にまわる。

キャプテンマークを巻いたMF藤田譲瑠チマ(20=横浜)は「前半からなかなかペースもつかめなかったし、個人的にも中途半端なプレーが多かった。そういった流れを後半も断ち切れずにズルズルと行ってしまったのが、この0-2で終わってしまった敗因」と振り返った。

試合開始直後、ウズベキスタンに続けてチャンスをつくられた。前半はウズベキスタンのシュート数7に対して日本は2。なかなか突破しきれず、シュートエリアまで持ち込めなかった。それでも前半40分すぎには左SBのDF加藤聖(20=長崎)を起点にゴールに迫るなど、得点への姿勢を見せた。

後半も序盤は我慢の時間が続いた。耐えしのいでいたが後半15分、FWジャロリディノフに回転のかかった強烈なシュートを許し先制点を献上。ウズベキスタンA代表経験もある相手に、ゴールへ約26メートルの位置から技ありの1発を決められた。

後半33分にはFW藤尾に代わってFW中島大嘉(20=札幌)、DF内野に代わってDF半田陸(20=山形)を投入。中島の高さを生かした攻撃も試みるも、最後までなかなかつながらない。

後半42分にはMF山本のFKから中島がヘディングを見せるも、相手GKにキャッチされた。その2分後、日本のパスの乱れから相手につながれ、FWノルチャエフにフリーの状況で痛い追加点を許した。

この試合前まで4試合を戦い計1失点だったが、今大会初めて複数失点。ウズベキスタンのシュート数20に対して、日本は6。韓国との準々決勝で3得点を決めた攻撃力は見せられなかった。

頂点まではあと少しで届かなかったが、もう1試合が待っている。「応援してくれている方々もいるので、最後は勝って気持ち良くというわけではないですけど、最後は勝って締めくくりたい」と藤田。18日午後6時(日本時間午後10時)から、オーストラリアとの3位決定戦に臨む。