日本サッカー協会(JFA)が7月31日、都内で会見を開き、愛知・名古屋アジア大会(9月19日~10月4日、サッカーは15日に先行開幕)に臨むメンバー(U-21日本代表)を発表した。チームを率いる大岩剛監督(54)が出席。来年3月からA代表監督を兼任することが23日に正式決定してから、初の公の場となった。目指す28年ロサンゼルス五輪から30年W杯(スペイン、ポルトガル、モロッコ共催)へ、真っ正面から重責を担う考えを語った。
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大岩監督が自ら切り出した。アジア大会に関する会見の冒頭で来年3月にA代表監督に就任することに触れ「大変名誉なことで大変な重責であると認識しています。私自身とスタッフとともにこの重責をしっかりと認識した上で全力で挑んでいく所存」と表明した。
今夏のW杯でA代表は「王国」ブラジルに惜敗。無念の決勝トーナメント1回戦敗退となった。協会は27年初めのアジア杯サウジアラビア大会まで森保一監督が「半年続投」することを決断。その後をU-21日本代表と兼務する形で大岩監督に託すことを決定した。次期代表監督は「重責を引き受けたことは私の中でも熟考したところ」と本音も明かした。
勝つことを宿命づけられた男だ。サッカーどころの静岡・清水で生まれ育ち、現役時代は名古屋や磐田、鹿島と所属した全てのクラブでタイトルを獲得。指導者としても鹿島でACL(現ACLエリート)、世代別代表でU-23アジア杯を2連覇するなど、経歴はまさに「優勝請負人」だ。
並々ならぬ覚悟で大役を引き受けた。U-21とA代表の兼務を「28年が30年につながる」とロス経由、W杯行きを強く意識する。
26年W杯北中米大会を制したスペインは24年パリ五輪との“連覇”。相関関係は少なからずある。大岩監督が兼任することで連携はよりスムーズになる。
「もっと下の世代も含めて、いろいろなものをもっと高いレベルで生かしていくことが必要。このアジア大会があり、その先にロス五輪があり、出場した先に勝ち切ることがあり、その流れが次回のW杯につながれば、と個人的には思っています」
描くロードマップの起点にアジア大会があり、終点には30年の世界制覇がある。【佐藤成】
◆大岩剛(おおいわ・ごう)1972年(昭47)6月23日、静岡・清水市(現静岡市)生まれ。清水商3年時には高校総体、全日本ユースの2冠。筑波大-名古屋-磐田-鹿島でプレー。J1通算386試合出場10得点。日本代表としては3試合無得点。10年に現役引退。11年から鹿島コーチ。17年途中から監督に昇格し、リーグ2位。18年にACL初優勝。21年4月にU-18代表、同12月にU-21代表監督に就任。24年パリ五輪では1次リーグを突破し、8強。24年12月にロサンゼルス五輪代表監督に就任。26年U-23アジア杯サウジアラビア大会で優勝。180センチ。

