澤さんが教えてくれたこと- 今日19日にホームで皇后杯準々決勝の浦和戦に臨む仙台レディースのMF川村優理(26)が、18日引退を表明した澤穂希(37)を語った。なでしこジャパンでは、今春5月のニュージーランド戦で澤とダブルボランチを組むなど多くの思い出がある。仙台Lの大黒柱は尊敬する大先輩へ感謝の気持ちを口にし、残る皇后杯準決勝で澤率いる神戸との対戦も心待ちにする。

 女子サッカー界のレジェンドの引退発表。報道で知った突然のビッグニュースに驚きはあったというが、川村の心には新たな自覚と覚悟が芽生えていた。「澤さんが教えてくれたことを、これからは自分がやらなきゃいけないと感じました」。次代のなでしこジャパンを背負い、後を継いでいくという意思を示した。

 今季は仙台の中心選手として活躍、なでしこジャパンにも頻繁に呼ばれるようになった。日の丸を背負えば、これ以上ない「お手本」の澤がいた。特に今年のW杯直前、5月の試合では多くのことを吸収することができた。ピッチに横並びに立つだけでも緊張するくらい、リスペクトしてやまない大先輩。その澤とコンビを組んでのボランチ抜てきは、大きな刺激になった。

 「代表で一緒にプレーして、澤さんを見るだけでたくさんのことを学ぶことができた。澤さんがあれだけやっているのだから、自分ももっともっと頑張らなきゃと思わせてもらった。サッカーに取り組む姿の全てが見本だった」。一挙手一投足に注目し、貪欲に背中を追い続けてきた。その憧れの人も第一線を卒業する。「引退するのは本当に寂しく思います。澤さんとサッカーができたのは一生の思い出です」と感謝の思いを言葉にした。

 今日の皇后杯準々決勝を勝てば、次戦は神戸と対戦する可能性もある。澤とのラストマッチ実現も含め「それは楽しみですが、まずは浦和戦。そこを勝たないと」と冷静に構える。シュート練習やミニゲームで前日調整を終え、準備は万全だ。ホームで敵を迎え撃ち、駒を進める。【成田光季】