5連敗中の17位J1ベガルタ仙台は、ホーム初勝利をかけて27日に2位C大阪と対戦する。

チームはここ2戦、4-3-3から3-4-3にシステム変更。FW西村拓真(23)は新布陣初戦は欠場も、定位置はウイングからよりゴールに近いシャドーに。現在15試合1得点ともがいているが、リーグ戦は残り半分。11得点を挙げた18年のように点取り屋の本能を取り戻す。

当初はウイングでのプレーに慣れず、シュートすら打てない時期が続いたが、次第にゴールを脅かすプレーが増えてきている。前節から主戦場のシャドーについては「クロスにより入りやすくなり、ペナルティーエリア付近で多く受けられる。ゴールに向かう仕掛けが3-4-3だと増えると思う」と手応えを口にする。

相手はリーグ1位タイ18失点の堅守。前半戦では1-2で敗れ、チームシュートは7本に封じられた。「前回はスペースを埋められて、チームとしてチャレンジのパスや仕掛けの部分が足りず、ただ持たされてるだけだった」と分析。「堅いからと言ってチャレンジせずに回すだけだと、相手は怖くない。相手の嫌がることを1人1人がやっていけば必ずいい方向にいく」と前向きに戦う。

チームは5連敗中かつ8戦未勝利(2分け6敗)。さらにホーム0勝(8戦2分け6敗)と苦しんでいる。それだけに「自分たちからアクションを起こし、どんどん仕掛けてゴールに向かうことが大事」。西村の11試合ぶりゴールがチームを救う。【山田愛斗】