【ザルツブルク(オーストリア)=中野吉之伴通信員】ザルツブルクの日本代表MF南野拓実(24)が、欧州チャンピオンズリーグ(CL)の本戦で日本人では初めて1試合2アシストをマークした。

MF伊東純也(26)が先発したゲンクと対戦し、6-2の大勝に貢献。ザルツブルクのFW奥川雅也(23)は後半17分から出場し、日本人19人目のCL出場を果たした。昨季王者のリバプールはナポリに0-2で敗れた。

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ゴールラッシュの口火を切ったのは南野のファーストタッチだった。前半2分、ペナルティーエリア手前でパスを受けると、巧みなトラップで相手DFのマークを外す。飛び出してきた2人目の股下を通すパスで先制点をアシストした。同ロスタイムのプレーはさらに圧巻。80メートル近い距離をドリブルで持ち上がり、最後は左足のクロスでチームの5点目を演出した。「2つのアシストとも自分の長所をうまく出せた」と、前半だけで日本人初となる1試合2アシストを達成した。

欧州に移籍して6シーズン目、念願のCL本戦初出場を果たした。初ゴールこそ挙げられなかったが、6得点の大勝に大きく貢献した。自身のツイッターで「眠れない!最高の夜! 気を引き締めてまた次に向けていい良い準備をしよう」とつぶやいた。次節は10月2日(日本時間3日)に敵地でリバプールと対戦。日本代表の主力に成長した24歳が、昨季の欧州王者からCL初ゴールを狙う。