イタリアを、また大舞台で見られない。FIFAワールドカップ(W杯)北中米大会の出場権、残り6枠を懸けた最後の戦いが欧州各地と大陸間でプレーオフとして行われ、最注目のイタリアは1-1からのPK戦の末、ボスニア・ヘルツェゴビナに1-4で敗れた。

前半15分に幸先よく先制したものの、前半のうちにDFバストーニが退場。数的不利の後半34分に追いつかれた。延長戦は得点なく、死闘はPK戦へ。後攻のイタリアが1人目と3人目で外し、先攻のボスニア・ヘルツェゴビナは4人目まで全員が成功。容赦なくイタリアの敗退が決まり、ボスニア・ヘルツェゴビナは14年ブラジル大会以来2度目の歓喜に包まれた。

W杯でドイツと並ぶ歴代2位の優勝4度を誇るイタリアだが、過去2大会は予選敗退していた。18年ロシア大会と22年カタール大会に出られなかった一方、その間に欧州選手権を制する強さがありながら、運からも見放されていた。

カルチョの国が3大会連続で本大会出場を逃すわけにいかない中、敵地での決勝は前半41分、退場者を出して大ピンチに。それでも粘ってPK戦に持ち込んだ。過去の対戦成績はイタリアが4勝1分け1敗と勝ち越していたが、主将のGKドンナルンマ(マンチェスター・シティー)をもってしても止められなかった。

2006年のW杯ドイツ大会で優勝した時のメンバーである「闘犬」ガットゥーゾ監督は「胸が高鳴り、緊張感は高まっている。これ以上の喜びはない。それを感じないのなら選手は引退すべきで、監督も辞めるべきだ」と語って試合に臨み「W杯出場を2度、逃したが、それにとらわれて集中力を欠いてはいけない。選手たちには自信を持たせる。我々は目標を達成するだけの力がある」と意気込んでいたが、力尽きた。

欧州予選では6勝2敗で組2位。8戦全勝のノルウェーが1位で、プレーオフに回らされていた。その準決勝では北アイルランドを2―0で破り、この日を迎えたが、またも悲劇に見舞われた。

ボスニア・ヘルツェゴビナは2度目の本大会でB組に入り、カナダ、カタール、スイスと対戦する。