宮城ゆかりの2選手が、史上初の7連覇(2時間4分29秒)を達成した名城大の原動力となった。

仙台育英出身で昨年1区区間賞の米沢奈々香(2年)が同区間を21分24秒で走り、トップと3秒差の2位と好走。負傷や体調不良を乗り越え、復活をアピールした。仙台一出身の2区・力丸楓(1年)は、区間2位の12分58秒と上々のデビューを飾った。

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ナナカが7連覇を呼び込んだ。米沢は2年連続でレースの行方を占う1区で出場。昨年はスーパールーキーとして華々しい区間賞デビューも、今年は冷静に足元を見つめた。「1秒ずつ縮めていこう」とトップに離されないことを重要視。「もう死ぬ気で最後までという意識でした。足が止まってももがいて、(力丸)楓までタスキを持っていけて良かったです」。中継所手前まで競り合い、1位と3秒差の2位。“仙台コンビ”2区・力丸の腰をポンとたたいて送り出した。

ぶっつけ本番だった。レース出場は5000メートルで優勝、1500メートルで3位に入った6月前半のU20アジア選手権が最後。それ以降は左足大腿骨(だいたいこつ)の負傷や体調不良の影響で、十分に練習を積めずに苦しんだ。実戦復帰は約5カ月ぶりで「不安や焦りがあった」が、今出せる力を振り絞った。だからこそ7連覇の喜びは格別。「本当にうれしくて、終わった後は涙が出ました」。優勝インタビューでは目を赤くした。

静岡・浜松出身の米沢は仙台育英1年時から主力で、2、3年時は絶対的なエースだった。21年は全国高校総体で1500メートルが2位、3000メートルが3位と、いずれも日本人トップ。同年の全国高校駅伝では1区区間賞で優勝に導いた。

釜石慶太監督(36)ら仙台育英関係者も沿道で観戦し、米沢の背中を押した。杜(もり)の都で6・6キロを快走。「第2のふるさとなので、すごく楽しめましたし、応援が力になりました」。常勝軍団・名城大の新エースが、完全復活を印象づけた。【山田愛斗】

 

○…力丸は名城大進学を心に決めていた1年前、同大の独走6連覇を目の当たりにして、「みんなが強いチームだと思った。終始1位を譲らない走りを見て、このチームでやっていけるのかなと不安だった」。入学して半年、その一員として堂々の走りを見せた。2位でタスキを受け取り、2キロを通過したところで1位・立命大の半歩前に出ると、ラスト1キロを切ったところでさらにペースアップ。コースの後半は、高校時代に練習で走った道。力丸は「最後の方には高校の後輩も並んでくれていた。最後は気持ちだと思って走りました」。後輩たちの応援に背中を押されながら、親しんだ杜(もり)の都を快走し、一時5秒差をつけた。残り300メートルでトップを譲ったものの、1位に食らいつき、第1中継所では13秒だった3位との差を32秒まで広げ、チームの7連覇に貢献した。

 

○…東北福祉大は、東北勢初の8位入賞で来年のシード権を獲得した。1区武田莉奈(1年=仙台育英)が14位と出遅れ、2区で16位に順位を落としたが、3、4区で徐々に巻き返し、5区村山愛美沙(1年=十日町)でついに8位浮上。アンカーの小林日香莉(1年=新潟第一)が順位を守り切り、2時間8分57秒でゴール。小林は満面の笑みで右拳を突き上げた。「うれしさが一番でした。走っているときの応援がすごくうれしかった」。4年ぶりに復活した沿道の声援に励まされ、「みんなで取れたシード権だなと感じました」と振り返った。