日本陸連が15日、名古屋市内で会見を開き、9月の愛知・名古屋アジア大会代表の内定選手を発表した。

14日まで行われた日本選手権男子400メートル障害で48秒09の快記録で初優勝した後藤大樹(京都・洛南高2年)が、注目を浴びたレースから一夜明け、初のシニアカテゴリーの国際大会へ意気込んだ。

13日の予選で日本記録保持者の為末大氏が持つ日本高校記録を塗り替える48秒31をマークした後には、洛南高で桐生祥秀(日本生命)を育てた柴田博之氏から「何が食べたい?」と聞かれて「特上ウナギ」をごちそうされた。

14日の決勝でも自己記録をさらに更新する48秒09をマーク。初出場ながら初優勝をつかみ取った。

しかし、名指導者からの優勝祝いを聞かれると、後藤は「決勝は何かなと期待していたんですけど、(柴田氏が)早々と帰ってしまった」と苦笑い。母と祖母と一緒に焼き肉を食べて、勝利の味をかみしめたという。

小学3年で陸上競技を始めた時に掲げた野望も明かした。

「僕が陸上を始めた時の目標に『陸上をメジャースポーツにする』という目標がずっとあって、世界陸上を皮切りに陸上人気が高まってきていて、すごくうれしい気持ちもあって」。

日本選手権でも大歓声を浴びた。「ほぼ満席近く埋まっているシーンもあった。それを見てすごくテンションが上がって『やってやるぞ』って気持ちになった。応援の力ってすごいなと思った」。

初めて臨むのは、自国開催のアジア大会だ。「人を楽しませるエンタメ性を秘めた選手になるので、会場にいっぱいの人がスタジアムに来てくれたら」。夢が広がる17歳にしか見えない景色を描いていた。