激しい優勝争いを展開しているプロ野球・埼玉西武ライオンズ。その公式パフォーマンスチームが「ブルーレジェンズ」だ。西武の応援といえばフラッグ(旗)だが、彼女たちはそのフラッグを自在に使って、多彩なパフォーマンスを披露している。リーグ制覇、そして日本一へ-。選手、ファン、チアの思いは1つだ。
「ブルーレジェンズ」のメンバーが手にするフラッグには、「WE ARE ONE」の文字と13個の星がデザインされている。今年、球団創立70周年を迎えたライオンズ。「13」は西鉄時代からの日本一になった回数だ。
彼女たちはチアの必需品であるポンポンを持たず、大中小3種類のフラッグを活用して球場を盛り上げる。試合前のパフォーマンスでは身長ほどの高さのビッグフラッグを全員が持ち、ダイナミックな演技を披露する。フラッグを手首で回したり、空中に投げてキャッチしたりとパフォーマンスは多彩だ。元メンバーで、昨季からディレクターを務めるYukiは「フラッグを使うことで、ファンの皆様との一体感を感じます」という。
フラッグのほかにも、バトンを使った演技やバック転、バック宙などアクロバティックな演技も、それぞれのメンバーが披露している。マスコットのレオもバック転が得意で、昨季、榎田大樹投手がヒーローになった日には、背番号と同じ30回連続のバック転でスタンドを沸かせた。
ホームゲームでの彼女たちの“おもてなし”は徹底している。西武球場前駅ではマスコットのレオとライナとともに、ファンを笑顔でお出迎え。試合前のステージイベントや試合中も「バズーカタイム」「ダンスタイム」などさまざまなイベントがある。勝利時にはファンと一緒にフラッグを振りながら球団歌「地平を駈ける獅子を見た」を熱唱する。
Yukiは「リーグ制覇、日本一に向けて、ファンの皆様とともに熱く応援していきたい」。目指すのは、ライオンズとして通算14回目の日本一だ。【元NFLチアリーダー松崎美奈子】
◆bluelegends(ブルーレジェンズ)2011年創設。メンバーは現在19人。メットライフドームでのダンスパフォーマンスやファンサービスのほか、ビジター試合や地方開催試合(大宮、群馬など)でもパフォーマンスを行う。各種メディア出演のほか、地域イベントや幼稚園訪問などのコミュニティー活動も行っている。