ボンジュール(Bonjour)! 宮里藍選手の現役最後の試合となるエビアン選手権(14日開幕)を取材するため、ゴルフ担当記者として初の海外出張は、とてもとてもすてきな場所でした。関西空港からヘルシンキを経由して、スイスのジュネーブまで約15時間。そこからレマン湖のほとりを通って、11日夜にエビアン・レ・バンに着きました。そう、あのミネラルウオーターで有名なエビアンです。

 街に到着するなり、ホテルのフロントで「ここはシャワーの水も、トイレを流す水もエビアンさ! すごいだろ~」なんて、ドヤ顔をされました。最初は「マジか!」なんて驚いていたのですが、そりゃ、そ~だわな。この土地で採水したものが世界中に出回るんだから。

 そんなこんなで、12日の取材初日は朝から雨。プロアマ戦が行われた13日も、また雨でした。傘を買う店もなく、雨に打たれながらの取材。帯同するお姉様の浅見カメラマンも、ずぶ濡れで宮里選手を追いかけながら写真をパチリ、パチリ。まあ、でも「この雨もエビアンか」な~んて話していると、同カメラマンは「お肌がツルツルになるかもね」とお肌にピタピタと雨を塗りたくっておりました。

 もちろん、記者室ではエビアンが飲み放題(といっても、そんなに水をガブガブ飲みはしませんが…)。ミネラルウオーターじゃなくて、ビールを飲み放題にしてほしいな、なんて思っているのは私だけではないはず。

 12日の取材後には日本から来た報道陣全員が集まり、宮里選手を囲んで記念写真を撮りました。泣いても、笑っても、これが宮里選手にとってのラストマッチ。いつもはV宣言なんて、あまりすることがないのに「出るからには優勝したい。予選通過を見ても仕方がないですから」と言い切っていました。記念撮影の後には「日曜日にまた、優勝してみんなで笑顔の写真を撮ろう」と報道陣も一致団結。最高の笑顔と、悔し涙ではなくうれし涙を…。

 ここ水の街エビアンから、皆様に臨場感のあるすてきな原稿を届けたいと思うのです。【益子浩一】