1つのボールを交互に打つフォアサム方式で行われ、松山英樹(24=LEXUS)と石川遼(25=CASIO)の日本は4バーディー、3ボギーの71で回り、通算7アンダーの209で4位に浮上した。トップのデンマーク(ソレン・ケルドセン、トービヨン・オルセン)とは7打差に開いたが、最終日に大逆転を狙う。

 一問一答は以下の通り。

 -ティーショットの順番を第1日と変えた(奇数ホールのティーショットを石川、偶数ホールを松山が担当)

 石川 英樹のアイアンがグリーンをヒットする確率が非常に高い。このフォーマットだと(奇数ホールの第2打は)アイアンでピンを狙うのが多い。そんなに英樹の状態は良くないかもしれないですけど、やっぱりショットの安定感は英樹の方が上なので、初日より慣れもあったかもしれないですけど、少しうまくプレーできたと思います。

 松山 自分のアイアンショットを信頼してくれているんで、そうしようと思って、そうしました。パットがあまり良くないんで、ここへきて大事な時に、何でそうなるのかは分からないんですけど、明日はまた上海(優勝したHSBCチャンピオンズ)くらいのパットが来れば、優勝争いも面白くなると思います。

 -(松山に)打つ順番を変えたことでパーパットを打つ場面が増えた

 松山 いや、ホントは打ちたくなかったです(笑い)。

 石川 そうですね(笑い)。

 松山 今日順番を変える時点でパーパットが多くなることは分かっていた。それをいくつ決められるかによって、ボギーの数が減るのも分かっていた。なかなか思うように打ててもラインが合わずとか、ラインが合ってるのに打てなかったりとかがあって、ちょっと足を引っ張ったなって感じはあります。

 -昨日開いた作戦会議で話した

 石川 そこがメインでした。

 松山 オレは反対でした。自分のパッティングの状態を思って(反対の意思を)言ったんですけど、僕のわがままばっかり言ってても仕方ない。自分のアイアンショットを生かしてバーディーチャンスをより多く(石川に)打ってもらうのが、チームが上にいくための作戦かな、と。

 石川 (順番を変えることで)英樹のアイアンと自分のショートゲーム次第では、スコアを崩す可能性はあった。初日と同じ順番でやったら、最低限、初日と同じくらいのスコアで回れそうな気はしたんですけど、追いかける立場だったので、英樹のアイアンと自分のパッティングにかけてやるしかない。最終的には腹くくって「頑張るわ」って感じでした。今日やってて、もっと伸ばせたなって感じはありましたし、逆に初日は自分がアイアンでグリーンを外したり、チャンスにつけられていなかったので、もっと伸ばせたって感じがなかった。

 -そう言って説得した

 石川 でも、ホントに1番と2番(のパーパットを)うまく決めてくれたんで、僕は全然、安心して見ていられましたけどね。英樹のパッティングに関しては。

 松山 ありがとうございます(笑い)。

 石川 何にも、全然(問題なく)打てているのになって思いながら見ていました。

 -13番のバーディー

 石川 僕のティーショット以上に英樹のセカンドアプローチがすごかった。英樹のアプローチは全部思ったところに、思った通りに落とせているんで、ただただスゴイと思っています。バーディーパットも、最初は違うラインを読んでいたけど、英樹は「ちょいスラ(イス)」って言ってて、「えっ」と思ったけど、その通りに入ってくれた。ラインの読みも英樹は全部当たってます。今週は2人合わせて、結果的に狙ったところに打てています。

 -リーダーボードは見ていた

 松山 見ていました。伸ばさなきゃきついのかなと思いながら、無茶はできないと思っていました。ちょっと厳しい数字ではありますけど、明日2人がかみ合えば、全然可能性はある。それを目指して頑張りたいなと思います。

 -あらためて明日に向けて

 松山 もう、50台目指して頑張ります。

 石川 そういうことで。

 松山 ホールアウトして、すぐに2人で話したんです。

 石川 昨日60が出ているし、1人6アンダー、7アンダー、取りたいですね。