2人のうちホールごとに良い方のスコアを採用するフォアボール方式で行われ、首位と7打差の4位から出た松山英樹(24=LEXUS)と石川遼(25=CASIO)の日本は7バーディー、ノーボギーの65で回り、通算14アンダーの274で6位となり、日本勢3度目の優勝には届かなかった。

 3番で松山が5メートルを沈めると、4、5番は石川がいずれもピンそば1メートルほどに絡めて連続バーディー。7番では松山が第2日に続き、1番のフェアウエーを利用。第2打は残り170ヤードから7番アイアンでピンそば1メートルにつけるスーパーショットを見せてバーディーを奪った。

 しかし、503ヤードと短いパー5の8番でパー。4日間で1度もバーディーがなかったホールで大逆転劇の機運は一気にしぼんだ。2メートルのバーディーパットを外した松山は「番で僕がバーディーパットを外した時点でちょっと流れが悪くなって、10番、12番と(バーディーパットを)外したせいで遼もなかなか乗っていけないような状態になってしまった」と悔やんだ。

 一方の石川も、松山が外した場面でチャンスにつけられなかった自らを責めた。「英樹だけがバーディーチャンスにつけたことが多かったし、それを英樹が外して『オレのせいだ』っていうのは違うと思う。自分が英樹より内側につけていくようなプレーができれば、今日はやっぱり、12アンダーとか出せたのかな。自分にそれだけの技術がなかったんだと思う」と話した。

 「本当に悔しい」と口をそろえ、次回大会でのコンビ再結成を誓った2人。松山は「日本代表として来る時には、絶対に自信を持って優勝を目指しますとか、どれだけ調子が悪くても弱音を吐かないような、力強い選手になっていたい」と話し、石川は「(世界トップクラスの)英樹にしか分からない感覚、そのレベルにしか分からない感覚があるんだろうなと思いましたし、そこに早くいきたいと思いました」と刺激を受け取った。

 松山はこの日のうちに日本へ向けて出発し、年内最終戦となる慈善大会ヒーロー・ワールドチャレンジ(12月2日開幕)出場のため、休む間もなくバハマへ向かう。石川の次戦は日本ツアーの今季最終戦、日本シリーズJT杯(12月1日開幕)。2人とも、年明けから再び米ツアーでの戦いに身を投じる。