葭葉ルミ(23=富士住建)が飛距離を生かし、4位につけた。パー3を除く14ホールで全部ドライバーを使い、4バーディー、1ボギーの69だ。

 新たな飛ばし屋だ。先週の開幕戦ダイキン・オーキッド・レディース。今季から日本女子プロゴルフ協会が始めたドライビング・ディスタンス計測で平均262・125ヤードを記録。全選手中トップの数値をたたき出した。

 「昨年からドライバーで15ヤードほど、アイアンも5ヤードほど距離が伸びた」。飛ばし屋変身のきっかけは、使用クラブの変更だった。総合用具使用契約を結んでいた大手メーカーのナイキがクラブ、ボールなどの製造から撤退。契約がフリーになったことを逆手にとって、さまざまなクラブを試した。

 ドライバーは「ニューアート・クレイジー」(本社・東京)の「クレイジーCRZ-435」。大手メーカーではない、いわゆる“地クラブ”でシャフトも同社のものを採用。これがハマッた。アイアンは世界ランク1位リディア・コが契約して話題を呼ぶ米国メーカー「PXG(パーソンズ・エクストリーム・ゴルフ)」社のものを投入した。「クラブを替えたことで、飛距離が伸びる感じがあって、トレーニングもそこを意識してやってきました」とこのオフを振り返った。

 「第2打で持つ番手が昨年と全く違います。2番手は変わったんじゃないかな。おかげでグリーンをあまり外さなくなりました」。昨年7月のニッポンハムレディースでツアー初優勝。グレードアップして、2勝目を狙う。