3大会連続出場の世界ランク3位、松山英樹(25=LEXUS)は11年マスターズ覇者のシャール・シュワーツェル(33=南アフリカ)とのペアで挑んだジャスティン・トーマス(24)、リッキー・ファウラー(28)ペアとの初戦に6アンド4で完敗した。

 米国元大統領のビル・クリントン氏、ジョージ・W・ブッシュ氏、バラク・オバマ氏が顔をそろえ、ものものしい雰囲気も漂った1番ティー。USAコールに包まれる中、パートナーのシュワーツェルのドライバーショットはいきなり大きく右へ出た。松山が巧みにグリーンを捉えて事なきを得たが、不穏なスタート。相手のミスを逃さず2番で1アップとするも、3番ではファウラーがチップイン。人気者が派手なプレーでイーブンに戻すと、一気に空気が変わった。

 この日シュワーツェルがティーショットを担当したのは奇数の7ホール。パー3を除く6ホールでフェアウエーを捉えたのは2度だった。特に7番パー3では左の池に入れ、9番では右に大きく曲げてロストボール。前半だけで4ダウン。松山はショットに苦しむ相棒を「まだまだホールは残っている」と鼓舞し続けた。試合後も「(シュワーツェルを)カバーできなかったのが悪いです。もう少し自分もフェアウエーに置ければ良かったですし、アプローチも全然うまくいかなかった」と自らを責めた。

 「なかなか自分たちの良さが出せなかった」という14ホール。第2日はフォーマットもペアも相手も変わる。仕切り直して反攻につなげていく。