残り4試合となったシーズンで賞金王を争う選手たちが、そろって上々の滑り出しを見せた。賞金ランク4位の小平智(28=Admiral)が63をマークして単独首位発進し、その小平に続いたのが同3位の宮里優作(37=フリー)。インスタートから11番でイーグル先行。13番では悔しい3パットボギーとしたが、後半上がり4ホールで3バーディーを奪った。6アンダーで5位となり「小平君がいいので、途中からついていけるようにピンを狙いだしたのが、うまくはまった。無難な立ち上がり。乗り遅れなくて良かった」とうなずいた。

 レースを引っ張るランク1位の飛ばし屋チャン・キム(27=米国)は5アンダーの9位。世界選手権シリーズのHSBCチャンピオンズ(中国)、平和PGM選手権(沖縄)、そして今大会の静岡と3週連続長距離移動の疲労は残っているというが「全ての選手が僕の背中を追いかけることになる。この位置を守る難しさは分かっているつもり。毎試合、集中していくだけ」と冷静に話す。

 ランク2位の池田勇太(31=フリー)は過去トップ10入りが1度しかない大会だが、4アンダーの16位で第1ラウンドを乗り切った。「ショットはずっといい。そのショットの割にはスコアが普通。バーディーチャンスを8つくらい外した」と不満をのぞかせつつ「チャンスにはつけられているので(パットが)入ればありがたい」。グリーン上次第で爆発の可能性を秘める。

 誰もがビッグスコアをたたき出しておかしくない実力者ぞろい。残り54ホールも白熱は必至だ。