石川遼(26=CASIO)が6年ぶりの国内ツアー開幕戦で首位発進した。スタートの10番でいきなりバーディーを奪うなど、8バーディー、ノーボギーの8アンダー63で初日を終了。特に7アンダーで3人が並ぶ最終9番では、あえてドライバーで攻めて8個目のバーディー奪取。課題のドライバーで結果を出し、ツアー15勝目に視界良好だ。

 一瞬の迷いの中で、石川は攻めることを選んだ。最終9番。3人が7アンダーで並んでいるのは知っていた。崖上から打ち降ろす418ヤード、パー4。ドライバーで思い切りたたいたボールは約360ヤード飛び、グリーン手前60ヤード地点に落ちた。SWで刻み、残り2メートルのパットを沈めバーディー。大勢のギャラリーの祝福の歓声と拍手が石川を包んだ。

 「7アンダーで来ていて、最後パーでいいかという考えもよぎった。でも、そういうことを考えるとボギーになるかなと。プレッシャーもかかったし、怖かったけど、ドライバーでいった。攻めるところは攻めようと。逃げていたら2番アイアンだったと思います」

 オフの課題として取り組んできたドライバーのスイングで結果を出した。この日はドライバーによるフェアウエーキープは、18ホール中6ホール。石川は「まだ50点」と厳しい。だが石川と用具契約を結んでいるキャロウェイの島田研二氏は「去年のオフ前から悩みだったが、ドライバーが曲がらなくなった。自分の思ったまま打てるから、あんな崖の上でもドライバーを選んだ」と話す。

 単独首位に立っても石川は冷静だ。「内容がまだまだの中で、8アンダーは自分にしては出来過ぎ」というのは、過去の自分の最高の世界ランクを超えるという目標があるからだ。国内ツアーに戻っても、頭の中で世界と戦っている。6年ぶりの国内ツアー開幕戦で、石川は復活ののろしを上げる。【桝田朗】