4年ぶりの出場となった石川遼(26=CASIO)はノーバーディー、6ボギーの76と崩れ、通算1アンダーの279で28位だった。バーディーを奪えなかったのは、今季国内外のツアー競技6試合目で初めてだった。

 4打差から逆転を狙ったが、1番でいきなりボギーをたたいた。左の松の根元にドライバーを大きく曲げた5番では、第2打で左打ちにトライ。40ヤードほど運び、最後は5メートルのパーパットを沈めて拳を何度も握った。最終ラウンドのフェアウエーキープ率7・14%、パーオン率38・89%は決勝ラウンド進出67選手で最下位。粘りは見せたものの、追い上げる流れには遠く「まだちょっと、右(に出る悪癖)の怖さみたいなものが抜けきっていないところがあるのかなと思います。コースに行くと、必要以上に左に捕まえにいってしまうところがある」と分析した。

 最終18番ではドライバーショットが右にOBとなったが、この場面は「フェードを打ちにいってミスして、スライスした」と消化している。打ち直しはフェアウエー真ん中に運び「先週とかだったら、右のOBを打ったら、どう打っていいか分からないというか、打つのが怖くなっちゃうような感じだった。最後(打ち直し)はそういうのがなかった。こう打てば大丈夫、みたいな“型”というか、そういうものがちょっと見つかったなという感じはある」とうなずいた。