2年ぶりの米ツアー参戦となった石川遼(28=CASIO)が国内ツアーの役割について思いを新たにした。ツアー日本初開催は、タイガー・ウッズ(43=米国)の13年ぶりの日本参戦でツアー82勝目を挙げ、ツアー史上最多勝に並ぶ偉業で幕を閉じたが、「国内のツアーには課題的な部分がある」と切り出した。選手会長として改善点を見いだした。

頭にあったのは、他競技で海外で活躍する選手が多くなった近年のスポーツ界。「昔と違い、世界に飛び出す選手がゴルフに限らずたくさんいて、世界で戦うのがスタンダードになってきている」。バスケットボールでは八村塁は本場NBAでインパクトを残し始め、サッカー界では欧州を中心に若年層の選手が世界のトップで戦うのは当たり前の世界になってきている。「でも、Jリーグは国内で発展しているリーグもある。ゴルフも良い選手を国内にとどまらせようということではなくて、やっぱり良い選手が海外に挑戦して凱旋(がいせん)したり、世界を目指す選手が出てくる流れになっていってほしい」と願った。

この日は15番ホールのグリーン上からプレーを再開し、トリプルボギー、ダブルボギーとスコアを崩しながら、最終2ホールを連続バーディーで締めて通算1オーバーの51位だった。