日本女子プロゴルフ協会(LPGA)の小林浩美会長(56)が14日、ツアー5勝のベテラン笠りつ子(32)の暴言問題に対する処分の経緯を説明した。笠は10月下旬に兵庫県で開催されたNOBUTAグループ・マスターズGCレディースで風呂場にタオルがなかったことに腹を立てて関係者と口論になり、その際に「死ね」などと発言。協会は弁護士、監事、理事などで構成するコンプライアンス委員会による事実関係の報告を受け、懲罰諮問委員会で厳重注意と、3日間の新人研修の受講という処分を12日に発表した。

小林会長は「死ねというインパクトの大きな言葉を使ったことに対する処分。タオル問題は別の話」と説明。暴言の原因となったゴルフ場側から選手にタオルの貸し出しをしないという通達が、協会や選手に問題発覚当日まで知らされていなかった事実を明かした。しかし、タオルの貸し出し停止の理由や通達が伝わらなかった経緯など、問題の原因となった事実の調査は行われておらず、笠の処分だけを決める協会の対応は場当たり的と言われても仕方ない。