<元賞金女王村口史子の目>
4年前にロイヤルトルーンGCで行われた男子の全英オープンもタフでしたが、今回の第1日も女子にはハードすぎるほどのコンディションでした。渋野さんはよく耐えたと思います。
前年優勝者ということもあって不安と期待からか、序盤の表情は硬かったですが、スコアを大きく崩してしまった後の7番からは開き直ったようで、ガンガン行こうという空気が見て取れました。特にインは風がフォローでもあり、明らかにプレーの質が変わっていったように思います。
1日を通じてアイアンの縦の距離感が合っておらず、すごくもどかしく、じれったい部分はありました。それでも、最終18番パー4で奥ピン、残り117ヤードをしっかり突っ込み、奥3メートルにつけるあたり、彼女らしかった。パットも緩む場面がほとんどなく、しっかりヒットできていました。
第2ラウンドはきっと、反省を生かすでしょう。トリプルボギーを打った4番パー5で、第2打でなぜバンカーに入る距離のクラブを持ってしまったのか。同組のプレーヤーが先にグリーン奥に外した時、なぜ同じように外してしまったのか。リンクスでやっちゃいけないことに気をつければ、もっと彼女らしいゴルフができるはずです。
河本さんはすばらしかった。アゲンストの前半アウトから10番まで、全部パーなんてちょっとできませんよ。強風が吹き、急に雨が降り、気温が下がったりするリンクスは通常以上の「イメージ力」が求められます。彼女はクラブの使い方がうまいし、それを持っているなと感じました。
そして、やっぱり畑岡さんです。開幕前にインスタグラムでスイング動画を見て、トップの位置がよく、期待していましたが、その通りの調子の良さ。ラウンド中、笑顔が見えたのが印象的でした。昨年のメジャーは「勝つんだ!」という気持ちが出過ぎていたようで、柔らかい表情が少なかった。思うところがあったんでしょう。元々力があって、経験値も高い。3オーバースタートは、優勝争いに十分なポジションです。(プロゴルファー、テレビ朝日解説者)

