首位と5打差の13位で出た松山英樹(28=LEXUS)は、1イーグル、1バーディー、1ボギーの68で回り、通算15アンダー、265の19位で今大会を終えた。4年ぶりの優勝はならなかった。最終日に5つ伸ばし、通算21アンダーで逆転優勝したケビン・ナ(米国)には、6打及ばなかった。

前半はスタートから6ホール連続でパーだった。3番パー4は、バーディーパットをわずか20センチ外した。すると7番パー3でボギーが先行。3・5メートルのパーパットを決められなかった。だが9番パー5で3日連続のイーグル。残り142ヤードからの第2打を、1・5メートルにピタリとつけて奪った。9番は第1ラウンドでバーディー、第2、3ラウンドでイーグルという得意ホールで、この日も伸ばした。

さらに後半出だしの10番パー4でも、4・5メートルのパットを決めてバーディーを奪った。だが、その後はバーディーパットをわずかに外す展開が続き、8ホール連続パー。最終18番パー5も、20メートルからの第3打のアプローチを4メートルに寄せたが、バーディーパットをわずかに決められなかった。

ホールアウト後は「全く入らなかったですね。パッティングが入らないと優勝争いには絡めないと思いますし、優勝のチャンスもないのかなという感じですね。自分の打ちミスで外れているなら納得いくんですけど、なかなか…。自分の思った通りに、思ったスピードで打って、思ったラインを出せたとしても、最後に入らなかったりすると…。そんなにストレスはたまらないんですけど、ここまで入らないと苦笑いしか出ないですよね」と、実際に苦笑しながら振り返った。

それでもショット、特にドライバーについては手応えもつかんだ。「今日ミスしたのは14番ぐらい、ドライバーに関しては。昨日(第3ラウンド)までよりは安定していた」と語った。さらに「このコースはあんまり得意じゃない感じでも、ティーショットもフェアウエーキープも、今までで一番できたと思います。グリーンヒットも、今までの中では一番できたと思う。そこはすごく進歩しているんじゃないかなと思うけど、池が絡んでいるホールや、ちょっと狭くなったホールに関しては、ミスが多くなっている。次からの試合も池がたくさん絡んできたり、ハザードが多くなってきたりすると思うので、そこら辺をうまく対応できれば、チャンスが出てくるんじゃないかなと思います」と続けた。

「ショットがここまで安定してくれたのは、すごくうれしかった。まあ、パッティングが全く入らなかったですけど(自己ベストのハーフ28で回った)2日目の後半は、久しぶりに入ったということをプラスに考えながら、その感覚を思い出しながら、1週間、しっかりと調整したい」と、今大会の総括と、次戦への意気込みを語った。